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HACCP(ハサップ)

HACCPとは?

HACCPとは Hazard Analysis and Critical Control Point(危害要因分析・重要管理点)の略称で、食品を製造する工程において食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(Hazard:ハザード)を分析し、それらの要因を除去,低減させるための重要な点を管理することで被害を未然に防ぎ食品の安全性を確保しようとする国際標準の衛生管理手法です。
この手法は国連専門機関である食糧農業機構(FAO:Food and Agriculture Organization of the United Nations)と世界保健機関(WHO:World Health Organization)の合同機関である食糧規格委員会(CAC:Codex Alimentarius Commission)により1993年にガイドラインが公表されました。
日本においては、2018年6月に改正食品衛生法が可決され、その中に「食品衛生上の危害の発生を防止するために特に重要な工程を管理するための取組み」としてHACCPの義務化が明記されています。

HACCPの原則

HACCPはHAの部分の「危害要因分析」、CCP部分の「重要管理点の決定」の2原則に、決定した重要管理点の「許容限界の設定」,「是正措置の設定」,「モニタリング」,「記録」,「検証」の5原則を適用して構成されています。

HACCP 危害要因分析と重要管理点

【危害要因分析と重要管理点】

危害要因は生物的,化学的,物理的の3つのリスクから分析特定し、これらを除去,低減するための管理基準や是正措置を設定し、モニタリング,記録,検証を連続的に行います。

工程管理に適した製品例

ロームにはHACCPを実施する上で、工程管理に適した製品が多数あります。
例えば工程でのデータを無線で収集したいとお考えの場合、ロームでは2つの無線規格に対応した製品がご提案できます。それは・・・ 「Wi-SUN」 と 「EnOcean」です。下図にその設置例を紹介します。

 
【Wi-SUN/EnOcean 設置例】

HACCP Wi-SUN/EnOcean 設置例

例えば・・・・Wi-SUN、EnOceanで10分に1回センサ機器からゲートウェイにデータを送った場合、それぞれ下表のような特性の目安となります。このような違いから、やりたいこと,重要視することによってWi-SUN と EnOceanを使い分けしていただけたらと思います。

HACCP Wi-SUN/EnOcean 特性比較

【Wi-SUN/EnOcean 特性比較】

■ Wi-SUN

Wi-SUN ロゴ

Wi-SUNは日本では特定小電力無線と呼ばれる920MHz帯を使用し、既存の2.4GHz帯の無線との電波干渉を起こしにくく、低消費電力でありながら長距離のデータ通信が可能な通信規格です。電波の回り込み特性に優れているため、工場などの壁や障害物がある場所でも安定した通信を確保することができます。

■ EnOcean

EnOcean ロゴ

EnOceanはエネルギーハーベスティングによる無線スイッチや無線センサソリューションを提供しています。
監視用にセンサを後付けする際、その電源の引き回しの手間が発生します。
「EnOceanセンサモジュール」は電池レスで使えるので、設置が簡単に行えるのと同時に、メンテナンスフリーも実現します。

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