次世代の安全水準にこたえる ロームの機能安全

ロームの機能安全

システム全体の安全性を目指して

交通運輸、産業機器、医療機器など様々な分野で電子化が進み、システム制御を電子回路が担うことが増え、より安全性が求められるようになっています。
ロームは企業目的に「われわれは、つねに品質を第一とする」と掲げて事業を進めている中で、お客様とともに製品の安全性向上に取り組むことができるように様々な品質や安全規格に対応する開発・生産体制を構築しています。

ロームの自動車向け製品に対する取り組み

ロームは、開発から製造までを一貫してグループ企業内で行う「垂直統合」システムを採用し、あらゆる工程で高い品質を作りこみ、確実なトレーサビリティの実現やサプライチェーンの最適化を図っています。
自動車向け製品においても、車載専用ラインを構築し、品質マネジメントシステム「I ATF 16949」や電子部品の信頼性規格「AEC-Q100・101・200」に対応した製品開発を進めてきました。
2015年からは「機能安全」に対応すべく、ISO 26262のプロセス構築を開始し、2018年3月にはドイツの第3者認証機関であるTÜV RheinlandからISO 26262の開発プロセス認証を取得しました。
また、2018年12月に改訂された「ISO 26262 2nd Edition」では、新たに半導体パートが追加されるなど、半導体に対する機能安全への要求もますます高まるなかで自動車の安全性向上に積極的に取り組んでいます。

ISO 26262のプロセス認証

機能安全に向けたComfySILTMブランド立ち上げ

ロームは、機能安全を設計するお客様がComfy(快適)にSIL(Safety Integrity Level: 安全水準)対応製品を使うことができるように。そして、ロームが製品によって社会システムの安全・安心・快適に貢献できるように。という想いのもと、ComfySILTM(コンフィシル)ブランドを立ち上げました。
このComfySILTMは、機能安全に向けたComfySILTMの思想に準ずる製品に与えられるものであり、自動車分野のみならず産業機器分野の機能安全も視野に入れています。

ComfySIL(TM)(コンフィシル)ブランドについて

ISO 26262 取り組み体制

2015年から「機能安全」に対応すべく、ISO 26262のプロセス構築を開始。社内にTÜV Rheinlandのグローバル共通資格取得者を専任にし、設計品質管理部門から回路技術開発部門、商品設計部門やAE・FAE、開発支援部門などの部門と5つの分科会で横断的に活動して取り組んでいます。

ISO 26262 取り組み体制

ISO 26262プロセス対応書類

ISO 26262プロセスに対応するために、様々な作業成果物の作成と管理が必要です。
機能安全管理者がそれぞれの作業成果物の作成と管理を行い、全成果物をデータベースで一元管理してお客様に対応しています。

ISO 26262プロセス対応書類

機能安全カテゴリと提供可能なドキュメント

ロームの機能安全製品のカテゴリは3種類となります。(現在は、自動車分野のみに対応しています。)

FS process compliant
ASILレベルに準拠したISO 26262対応プロセスで開発したICであることを示します。
FS mechanism implemented
ASILレベルに必要な安全機構を搭載したICであることを示します。
FS supportive
車載向けに開発したICで、機能安全に関する安全分析のサポートをすることが可能であることを示します。

提供資料一覧

  FS process compliant FS mechanism implemented FS supportive
IATF16949 プロセス対応
ISO 26262 プロセス対応    
FMEA
FIT
FMEDA ✓※
Safety manual  

※FS supportiveのFMEDAにはハードウェアアーキテクチャメトリック等の分析は含みません。

対応製品

関連リンク

ISO 26262とは?

Blog: より安心・安全な自動車に 電子部品の機能安全に向けたロームの取り組み

ComfySILTMパンフレット (PDF:3.1MB)

※ComfySILTMは、ローム株式会社の商標または登録商標です。