サステナビリティ重点課題ロームのサステナビリティ
サステナビリティ重点課題の特定
サステナビリティ重点課題再特定の背景
ロームグループは、将来にわたって環境・社会課題を解決し、ステークホルダーから選ばれ続ける会社となることを目指して「パワーとアナログにフォーカスし、お客様の“省エネ”・“小型化”に寄与することで、社会課題を解決する」という経営ビジョンを2020年に掲げています。2021年4月には「ロームグループ 環境ビジョン2050」を定め、カーボンニュートラル、ゼロエミッションを宣言しました。また、社会とロームの持続成長に必要なサステナビリティ重点課題を再特定し、その中から中期視点で達成すべき具体的な達成指標を、中期経営計画「MOVING FORWARD to 2025」の非財務目標として設定しています。
あるべき姿、中期経営計画実現に必要なサステナビリティ課題の達成に向けて取り組むことで、ロームと社会の持続可能な成長につなげてまいります。
特定プロセス
サステナビリティ重点課題と中期目標は、外部評価の結果やISO26000などの国際ガイドライン・規範、社内外のステークホルダーの皆様との対話からいただいたご要望を分析・検証し、策定した上で定めました。
- STEP1:重点課題候補の抽出
- 当社グループの企業理念や行動指針、ビジネスモデルを踏まえ、国際的なCSRガイドラインであるISO26000やGRIスタンダード、持続可能な開発目標(SDGs)や、DJSI、MSCI、FTSE、Sustainalytics等のグローバルに代表的なESG評価機関による評価結果をベースに、重要課題の候補を抽出。
- STEP2:ステークホルダー視点での評価
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ロームグループの企業活動に関わりが深いステークホルダーにお客様、お取引先様、機関投資家、地域社会、従業員の5つのグループを選定。各課題候補について、ステークホルダーの視点からの重要性をアンケート調査を通じて確認し、結果を分析。
アンケート調査では、社内外約180名の方々からロームグループの重点課題評価に関する意見をいただきました。
- STEP3:重点課題の特定と優先順位付け
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ロームグループが取り組むべき重要な課題の特定、優先順位付けを、社会の持続可能性への影響だけでなく、グループの企業価値向上の両視点から実施。「ステークホルダーからの期待」、「ロームグループにとっての重要性」の2つの側面から、当初重点課題候補として抽出された35項目(E:11項目、S:17項目、G:7項目)の重要度合いをマッピングして整理し、その結果、特に重要な課題10項目を特定。
- 1. 持続可能な技術の強化、革新的な製品の開発、供給
- 2. 気候変動への対応
- 3. 資源の有効活用
- 4. 従業員エンゲージメントの強化
- 5. ダイバーシティの推進
- 6. 従業員の健康と安全の確保
- 7. コーポレートガバナンスの強化
- 8. リスクマネジメント
- 9. 持続可能なサプライチェーンマネジメント
- 10. 製品安全・品質の強化
- STEP4:承認
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全取締役とそれに準ずる権限を持つ責任者から構成されるCSR委員会(当時)※にて承認。
2022年4月以降はEHSS統括委員会
特定されたサステナビリティ重点課題
特定された「サステナビリティ重点課題」には、本業による社会的課題の解決(CSV)といった、機会につながる課題と、事業活動が社会に及ぼすネガティブなインパクトを把握し、ステークホルダーに与える負荷を軽減するといったリスク対応としての課題があり、それぞれに目標を設定しています。
サステナビリティ重点課題
サステナビリティ重点課題 | 該当するSDGs | リスク | 機会 | 目指す姿 | 具体的な目標 |
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持続可能な技術の強化、革新的な製品の開発、供給 |
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省エネ製品の開発、市場への供給による貢献 |
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小型化製品の開発供給による貢献 | ||||
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機能安全を追求した製品の開発供給による貢献 | ||||
気候変動への対応 |
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GHG排出量削減 |
エネルギー消費量削減 | |||||
再生可能エネルギーの導入促進 | |||||
資源の有効活用 |
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水資源の削減 |
廃棄物量の削減 | |||||
従業員エンゲージメントの強化 |
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チャレンジを生み出す風土の醸成 |
働きがいの向上 | |||||
従業員エンゲージメントスコアの改善 | |||||
ダイバーシティの推進 |
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女性活躍の推進 |
グローバルレベルでの能力開発と人財配置 | |||||
従業員の健康と安全の確保 |
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安全な職場の確保 |
健康経営の推進 | |||||
コーポレートガバナンスの強化 |
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取締役会の多様性の確保 |
中長期的企業価値向上に向けた報酬制度の見直し | |||||
経営の実効性の担保 | |||||
リスクマネジメント |
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BCM体制の強化 |
持続可能な サプライチェーンマネジメント |
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・持続可能な原材料調達によるレジリエンスの向上 |
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BCM体制の強化 |
グリーン調達の推進 | |||||
CSR調達活動の推進 | |||||
製品安全・品質の強化 |
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フロントローディングによる品質保証の体制構築と定着 |
顧客視点を取り入れた適正品質の実現 |
詳細は、こちらのサステナビリティレポートをご確認ください。
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