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チップ抵抗器使用上の注意抵抗温度係数に影響を及ぼす要因③

要因③ 製品電極間とパッド間寸法

10mΩ以下のシャント抵抗器では、パッド内においてもセンシングラインの引き出し位置により銅箔や銅電極の影響を受けて抵抗温度係数に差が生じる事があります。
一般的に抵抗値が低くなる程、この影響は大きくなります。
そのため、パッド内でも出来る限りこれらの影響を軽減出来る位置にセンシングラインをレイアウトする必要があります。
代表例として PSR100/0.3mΩで、センシングラインをパッドの中央部(図5)、端部(図6)、から引き出した場合の抵抗温度係数(20℃→125℃)を記載します。
センシングラインをパッドの端部から引き出した場合、抵抗温度係数は銅箔の影響を受けて高くなる事がわかります。
ROHM では(図5)のようにパッド中央部からセンシングラインを引き出したレイアウトにて保証しております。

図5(パッド中央部)と図6(パッド端部)

20℃→125℃での抵抗温度係数

また、製品の電極間寸法に対してパッド間寸法が異なる場合も抵抗温度係数に影響を及ぼします。
下記に PMR100/1mΩでのパッド間寸法を変化させた場合の抵抗温度係数を示します。

電極間寸法よりパッド間寸法が大きくなると、電極とパッドの接触面積が減少し、抵抗温度係数の差は大きくなります。
その他パッド間寸法が小さすぎるとセンシングラインを引くスペースがなくなるため、ある程度の寸法の確保が必要になります。

図7

20℃→125℃での抵抗温度係数

✓抵抗温度係数に影響を及ぼす要因

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