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チップ抵抗器のスペック定格電力とは

定格電力と周囲温度について

定格電力とは定格周囲温度において、連続動作状態で使用できる電力の最大値です。
チップ抵抗器は電力を印加すると発熱します。また、使用温度の上限が決まっているため、
定格周囲温度以上で使用する場合は以下の電力軽減曲線に従って電力軽減を行う必要があります。
定格周囲温度とは、製品の定格電力を100%印加できる周囲温度の最大値のことです。
下図では70℃が定格周囲温度になります。この温度はチップ抵抗器の種類によって異なります。

電力軽減曲線

ここで述べた周囲温度とは、抵抗器自体に電力負荷されていない状況で、室温や抵抗器周囲の発熱によって抵抗器がさらされる抵抗器周辺の温度(雰囲気温度)です。
JIS規格上の定義では、抵抗器自身の発熱の影響の無い場所が周囲温度と規定されております。
ただし周囲温度を測定する際、実使用環境で周囲温度の測定が難しい場合は、
JIS規格と比べて厳しい条件となりますが、代案として「製品近くの基板温度を測定する」
もしくは、「製品の1cm程度上部の空気温度を測定する」のどちらかの方法で温度を測定してください。
JIS規格上での定義に関しては、こちらに詳細を記載しております。

定格周囲温度を超える場合の定格電力について

周囲温度が定格周囲温度を超えると、許容電力が軽減曲線に従って低下します。
すなわち、定格周囲温度を超える環境では電力軽減曲線に従って許容電力を軽減してお使い頂く必要があります。

その際の手順を、下記の例に従って紹介します。

[例]

・定格周囲温度が70℃で、使用する環境の温度が130℃の場合

印加電力比の確認方法は、グラフから確認する方法と計算式から算出する方法があります。

グラフから確認する場合は、以下の手順で確認できます。

電力軽減曲線
  • ①グラフ横軸で周囲温度130℃を確認
  • ②X=130℃となるような直線グラフを引く
    青線
  • 赤線青線の交点部の縦軸目盛りを読み取る
    緑線:読み取った値が印加できる電力比)

計算式から算出する場合は、以下の式から計算できます。

 規定の周囲温度の印加可能な定格電力比[%]

今回の例にこの式を当てはめると、

周囲温度130℃時の印加可能な定格電力比[%]

以上より、どちらかの方法で求めた定格電力比まで電力を軽減させた上で、ご使用ください。

また周囲温度に関係なく、抵抗器を使用いただく際には別途「定格電圧」の確認も必要になります。

定格電圧は定格電力と抵抗値から算出される電圧値であるため、
軽減後の定格電力から算出してください。

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次ページは、この定格電圧など電圧に関して注意する項目について簡単に説明しています。

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