SPICEモデル(マクロモデル)
簡単ではありましたが、SPICEシミュレータが何をしているのかが理解できたのではないかと思います。
実際の電子回路は複数のIC、ディスクリート部品などを組み合わせたものになっています。
では、ICのSPICEモデルといわれているものは、どうなっているのでしょう?
現在のICは、簡単なものでは数十、ULSIといわれるものでは数億素子で構成されています。
トランジスタひとつひとつを忠実に作りこんでいては、シミュレータで動作せることが出来ない、または膨大なシミュレーション時間がかかり実用に耐えないものとなってしまいます。
そのため、ICのSPICEモデルは実際の回路とは異なりますが回路を簡略化したモデルとなっています。
これをマクロモデルと呼んでいます。
ロームでは、トランジスタ、ダイオード、SiCパワーデバイス、LED、IGBTに加えてIC(オペアンプ、コンパレータ、リセットIC、リニアレギュレータなど)のSPICEマクロモデルをHPから提供しています。
回路シミュレーションについて(Tech Web)