【採用事例】日置電機株式会社様 インパルス巻線試験器

ロームのSiC MOSFETが、高電圧なインパルス出力を小型サイズで実現

日置電機株式会社様 インパルス巻線試験器

採用ストーリー

日置電機様のインパルス巻線試験器は、産業機器や車載機器で使用されるモーターのインダクタ(コイル)などで発生する巻線間のレアショート(インダクタの劣化)の有無を試験できる測定器です。応答波形の数値化が可能なため、明確な良否判定が可能です。これにより、蓄積データを前工程へフィードバックし、巻線の不良状態を統計的に推定できるため、不良の再発防止に役立ちます。製品の開発にあたり、インパルス(瞬発的な高電圧)発生部の出力回路では当初サイリスタの使用を検討されていたものの、高耐圧、大電流を実現するためにはサイズが大きくなることが課題でした。そこで、小型かつ高耐圧、大電流対応が可能なSiC MOSFETに着目いただきました。ロームのSiC MOSFETをご提案したところ、スペックがマッチし、サンプル要求をいただきました。評価のタイミングでサンプルをジャストイン提供できたことや、評価結果が良好であったことから採用の運びとなりました。

<お客様の声> 

日置電機株式会社 開発担当者様

当初はサイリスタで検討をしていたが、インパルス試験器はサイリスタで回路を組んでいることが多く、差別化を図るためにもSiC-MOSFETでの検討となった。ロームのSiC MOSFETは、高耐圧、大電流対応でありながら回路も小型化できた。また、サイリスタと比べて駆動回路の簡素化ができたため、部品点数・工数削減にも繋がった。

ご採用いただいた製品

関連ページ

お客様について

日置電機株式会社
Website:https://www.hioki.co.jp/jp/

日置電機株式会社ロゴ

自動車をはじめ、電子部品、環境・新エネルギー、インフラなど、様々な分野に向けて電気計測ソリューションを提供しています。産業のマザーツールと呼ばれる電気計測器は、研究開発、生産ライン、保守サービスなどあらゆる場面で必要不可欠。電気計測ひとすじ87年の歴史で培った確かな技術と独自のイノベーションによりお客様の安全で有効なエネルギー活用を促進し、社会の安心と発展に貢献しています。開発・生産・管理機能を集約した日本本社と、国内販売支店およびアジア、アメリカ、欧州に広がるグループ販売会社10社とのスピーディーな連携により、世界中のお客様にタイムリーなソリューションを提供しています。