IPD(インテリジェントパワーデバイス)

スイッチ、ヒューズ、リレーの機能を高寿命、高信頼性、静音で実現するIPD (インテリジェントパワーデバイス)。ロームのIPDは、低オン抵抗MOSFETと各種保護回路をワンチップに内蔵した車載グレードのユニバーサルスイッチです。過熱、過電流、過電圧、及び負荷短絡に対し、より高いレベルの保護を提供します。エンジンルーム内、車室内に設置される抵抗性・容量性・誘導性負荷をはじめ、産機用途などにもご使用いただけます。
IPD(インテリジェントパワーデバイス)

特長1. 不測の電流異常でも回路をブラックアウトさせない

今までの回路保護は過電流検出ICで検出されたエラー信号をマイコンで判断しIPDにイネーブル信号として伝えられて、シャットダウン、またはシャットダウンと再起動の繰り返し動作をおこなっていました。そのため回路は動作停止するか不安定な状態になっていました。
ロームの新開発のIPDはマイコン無しで保護機能を実現できることと、保護回路動作時に最低限の電流を流せるため、エラー信号を出しつつ回路動作を続けることができます。このことは致命的な異常でない場合に回路を動作させつつサービスコールへ繋げることなどが可能になります。
例えば、経年劣化によるメカ負荷増大や予期せぬ寄生容量増加などの時に、回路のブラックアウトを回避できます。
また、マイコンを経由せずに単独で動作できるので、部品点数の削減と信頼性向上にも貢献できます。

過電流検出後の動作比較

特長2. ヒューズで保護できない領域も回避することができる

一般のヒューズ切断電流は、短絡時や電源投入時の突入電流値を元に、誤切断しないようにある程度マージンを持って設計されています。
対してロームの新開発IPDは、突入電流の保護と突入電流区間のマスクが可能なため、定常時の僅かな電流異常を高精度に検知できます。
また、異常時に即座にシャットダウンするのではなく、最低限電流を流すことができるので、回路を動作させつつ異常を検知する事ができ、予防保全にも利用できます。

一般のメカヒューズ ロームのIPD[L字型保護タイプ]

特長3. 最先端パワー半導体技術を採用

IPD専用プロセス チップレイアウト

特長4. IPDでのスイッチはリレーに比べて数十倍の長寿命

ロームのIPDのパワースイッチ部は大電流のディスクリート構造としているため、リレーでしかスイッチできない領域をカバーできるようになりました。
そして半導体スイッチの寿命は100万回を超えます。
リレーの経年劣化やガスや炭化物による接点不良が起こらないため安心して使えます。

半導体スイッチとメカニカルリレーの耐久性比較