※ウィンドウ(タイプ)リセットIC: 過電圧・減電圧の両方を検出できるリセットIC新製品の詳細インターネット販売情報リーフレット2022年6月23日<要旨>ローム株式会社(本社:京都市)は、車載エンジンコントロールユニットやFA機器をはじめ、安全のために電子回路の電圧監視を必要とする幅広い車載・産業機器アプリケーションに向けて、高精度・超低消費電流のリセットIC*1(ボルテージディテクタ)「BD48HW0G-C」を開発しました。新製品は、高耐圧BiCDMOSプロセスを採用し、ロームが得意とするアナログ設計技術を駆使することで、最大40Vまでの動作電圧と業界トップクラスの電圧検出精度±0.75%を可能にした、ウィンドウタイプ*1のリセットICです。併せて、検出電圧を自由に設定できる仕様にしており、標準的なリセットICが得意とするマイコン周りの低電圧領域から、車載・産業機器電源の高電圧領域まで、高精度に異常電圧を監視できるため、幅広いアプリケーションにおいて高信頼かつ無駄(過剰な電圧マージン)のないシステム構築に貢献します。また、ローム独自の超低消費電流技術「Nano Energy™」搭載により、消費電流を500nA(0.5µA、機能・精度同等の一般品比16分の1)まで極小化しており、エンジン停止時にバッテリーで駆動する車載アプリケーションにも消費電力の増加を気にせず採用することができます。このため、機能安全*2を求める車載・産業機器の各種電源回路に対して電圧監視機能を付与することにも適しています。新製品は、2022年5月よりサンプル出荷(サンプル価格 300円/個:税抜)を行っており、2022年10月から当面月産100万個の体制で量産を開始する予定です。インターネット販売も開始しており、チップワンストップ、コアスタッフオンラインなどから購入することができます。今後、ロームは、Nano Energy™技術を搭載した高電圧対応リセットICで、検出電圧固定・シングルタイプ*1のラインアップ拡充も予定しており、車載・産業機器のさらなる安全構築に貢献していきます。<背景>近年、自動車分野や産業機器分野では、自動運転(自動化)に向けて技術革新が進む一方で、安全に対する要求がますます高まっています。それに伴い、より安全なシステムを構築するために、問題が起きた場合にどのように安全を確保するか(フェイルセーフや機能安全)を念頭に置いた機器開発が求められるようになっています。ロームはこれまで、機器の安全確保で重要な役割を果たす、電子回路の電圧監視に必要なリセットICを1,000製品以上開発。豊富なラインアップで、低電圧領域の幅広いアプリケーションで年間2.5億個(2021年度)の出荷実績を誇ります。車載・産業機器で高まる機能安全要求に向けて、今回、最大40Vまでの動作電圧と業界トップクラスの電圧検出精度、そして超低消費電流を実現した新製品を開発しました。<新製品の詳細>新製品「BD48HW0G-C」は、1.8Vから40Vまでの広範囲動作電圧と、業界トップクラスの電圧検出精度±0.75%(全温度範囲)を可能にした、ウィンドウタイプのリセットICです。最大40Vの動作に加えて、検出電圧を外付けの抵抗器で自由に設定できる仕様にしており、低電圧領域から高電圧領域まで、高精度に異常電圧を監視できるため、車載・産業機器の電源回路をはじめ幅広いアプリケーションにおいて高信頼かつ無駄のないシステム構築に貢献します。また、超低消費電流技術「Nano Energy™」搭載により、機能・精度同等の一般品比で16分の1となる超低消費電流500nA(0.5µA)を実現しているため、消費電力の増加を気にするアプリケーションにも採用可能です。品番データシートリセットタイプ動作電圧[V]過電圧検出[V]低電圧検出[V]検出電圧精度[%]消費電流(Typ.)[µA]動作温度範囲[℃]パッケージ[mm]BD48HW0G-CWindow Type1.8 ~ 40AdjustableAdjustable±0.75%*全温度0.5-40 ~ +125SSOP6(2.9×2.8×1.25)※上記製品以外にも1,000を超えるリセットICをラインアップしています。詳細は下記URLをご覧ください。https://www.rohm.co.jp/products/power-management/voltage-detectors<アプリケーション例>◇車載機器: EV/HEVインバータ、エンジンコントロールユニット、ADAS、カーナビゲーション、カーエアコン◇産業機器: FA機器、計測機器、サーボシステム、各種センサシステム など、電子回路の電圧監視を必要とする幅広い車載・産業機器アプリケーションに採用可能です。<インターネット販売情報>販売開始時期:2022年6月から販売ネット商社:チップワンストップ、コアスタッフオンラインそれ以外のネット商社からも順次発売予定です。販売対象品番:BD48HW0G-C1個から購入可能 <Nano Energy™について>Nano Energy™(ナノエナジー)は、ロームの垂直統合型生産体制における「回路設計」「レイアウト」「プロセス」、3つの先端アナログ技術を融合することで、ナノアンペア(nA)オーダーの無負荷時消費電流(静止電流)を実現する超低消費電流技術を指します。電池で動作するIoT機器やモバイル機器の駆動時間延伸だけでなく、消費電力を増やしたくない車載・産業機器の効率的な動作にも貢献します。https://www.rohm.co.jp/support/nano<用語説明>*1) リセットIC (ボルテージディテクタ)、ウィンドウタイプリセットICは、電子回路の電圧監視に使用され、しきい値となる検出電圧を越えた場合に出力が変わる機能を持つため、マイコンなどと連携してシステムの安全を担保する役割を持つ。標準的なリセットICはシングルタイプと呼ばれる片側(過電圧もしくは減電圧)の電圧監視のみだが、ウィンドウタイプのリセットICは両側の電圧監視を可能とするため、1製品で2役をこなすことができる。*2) 機能安全機能安全とは、「監視装置や防護装置などの付加機能によるリスク低減策」であり、安全方策(安全を確保するための考え方)の1つ。自動車分野における機能安全は、電子システムの故障などにより機能不全が発生した場合に、人体への危害を発生させないようリスクを受け入れられるレベルまで減らして安全にすることである。・「Nano Energy™」は、ローム株式会社の商標または登録商標です。<リーフレット>高精度・超低消費電流40V対応ウィンドウタイプ ボルテージディテクタ(リセットIC)(PDF:1.2MB)この件に関するお問い合わせはこちら
高精度・超低消費の40V対応ウィンドウ・リセットIC※「BD48HW0G-C」を開発
機能安全を求める車載・産業機器に、高信頼かつ省エネの電圧監視機能を提供
※ウィンドウ(タイプ)リセットIC: 過電圧・減電圧の両方を検出できるリセットIC
2022年6月23日
<要旨>
ローム株式会社(本社:京都市)は、車載エンジンコントロールユニットやFA機器をはじめ、安全のために電子回路の電圧監視を必要とする幅広い車載・産業機器アプリケーションに向けて、高精度・超低消費電流のリセットIC*1(ボルテージディテクタ)「BD48HW0G-C」を開発しました。
新製品は、高耐圧BiCDMOSプロセスを採用し、ロームが得意とするアナログ設計技術を駆使することで、最大40Vまでの動作電圧と業界トップクラスの電圧検出精度±0.75%を可能にした、ウィンドウタイプ*1のリセットICです。併せて、検出電圧を自由に設定できる仕様にしており、標準的なリセットICが得意とするマイコン周りの低電圧領域から、車載・産業機器電源の高電圧領域まで、高精度に異常電圧を監視できるため、幅広いアプリケーションにおいて高信頼かつ無駄(過剰な電圧マージン)のないシステム構築に貢献します。
また、ローム独自の超低消費電流技術「Nano Energy™」搭載により、消費電流を500nA(0.5µA、機能・精度同等の一般品比16分の1)まで極小化しており、エンジン停止時にバッテリーで駆動する車載アプリケーションにも消費電力の増加を気にせず採用することができます。このため、機能安全*2を求める車載・産業機器の各種電源回路に対して電圧監視機能を付与することにも適しています。
新製品は、2022年5月よりサンプル出荷(サンプル価格 300円/個:税抜)を行っており、2022年10月から当面月産100万個の体制で量産を開始する予定です。インターネット販売も開始しており、チップワンストップ、コアスタッフオンラインなどから購入することができます。
今後、ロームは、Nano Energy™技術を搭載した高電圧対応リセットICで、検出電圧固定・シングルタイプ*1のラインアップ拡充も予定しており、車載・産業機器のさらなる安全構築に貢献していきます。
<背景>
近年、自動車分野や産業機器分野では、自動運転(自動化)に向けて技術革新が進む一方で、安全に対する要求がますます高まっています。それに伴い、より安全なシステムを構築するために、問題が起きた場合にどのように安全を確保するか(フェイルセーフや機能安全)を念頭に置いた機器開発が求められるようになっています。
ロームはこれまで、機器の安全確保で重要な役割を果たす、電子回路の電圧監視に必要なリセットICを1,000製品以上開発。豊富なラインアップで、低電圧領域の幅広いアプリケーションで年間2.5億個(2021年度)の出荷実績を誇ります。車載・産業機器で高まる機能安全要求に向けて、今回、最大40Vまでの動作電圧と業界トップクラスの電圧検出精度、そして超低消費電流を実現した新製品を開発しました。
<新製品の詳細>
新製品「BD48HW0G-C」は、1.8Vから40Vまでの広範囲動作電圧と、業界トップクラスの電圧検出精度±0.75%(全温度範囲)を可能にした、ウィンドウタイプのリセットICです。最大40Vの動作に加えて、検出電圧を外付けの抵抗器で自由に設定できる仕様にしており、低電圧領域から高電圧領域まで、高精度に異常電圧を監視できるため、車載・産業機器の電源回路をはじめ幅広いアプリケーションにおいて高信頼かつ無駄のないシステム構築に貢献します。
また、超低消費電流技術「Nano Energy™」搭載により、機能・精度同等の一般品比で16分の1となる超低消費電流500nA(0.5µA)を実現しているため、消費電力の増加を気にするアプリケーションにも採用可能です。
シート
タイプ
電圧[V]
検出[V]
検出[V]
精度[%]
電流(Typ.)[µA]
範囲[℃]
*全温度
(2.9×2.8×1.25)
※上記製品以外にも1,000を超えるリセットICをラインアップしています。詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.rohm.co.jp/products/power-management/voltage-detectors
<アプリケーション例>
◇車載機器: EV/HEVインバータ、エンジンコントロールユニット、ADAS、カーナビゲーション、カーエアコン
◇産業機器: FA機器、計測機器、サーボシステム、各種センサシステム など、
電子回路の電圧監視を必要とする幅広い車載・産業機器アプリケーションに採用可能です。
<インターネット販売情報>
販売開始時期:2022年6月から
販売ネット商社:
チップワンストップ、コアスタッフオンライン
それ以外のネット商社からも順次発売予定です。
販売対象品番:BD48HW0G-C
1個から購入可能
<Nano Energy™について>
Nano Energy™(ナノエナジー)は、ロームの垂直統合型生産体制における「回路設計」「レイアウト」「プロセス」、3つの先端アナログ技術を融合することで、ナノアンペア(nA)オーダーの無負荷時消費電流(静止電流)を実現する超低消費電流技術を指します。
電池で動作するIoT機器やモバイル機器の駆動時間延伸だけでなく、消費電力を増やしたくない車載・産業機器の効率的な動作にも貢献します。
https://www.rohm.co.jp/support/nano
<用語説明>
・「Nano Energy™」は、ローム株式会社の商標または登録商標です。
<リーフレット>
高精度・超低消費電流40V対応ウィンドウタイプ ボルテージディテクタ(リセットIC)(PDF:1.2MB)
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