<要旨>

ローム株式会社(本社:京都市)は、拡大するIoT分野に向けて、各種ウェアラブル機器や電子棚札、スマートカードなど小型IoT機器での採用を想定した、超高効率バッテリーマネジメントソリューションを簡単に評価できる基板「REFLVBMS001-EVK-001」を開発し、インターネットでの販売を開始しました。
「REFLVBMS001-EVK-001」は、ロームの超低消費電流技術「Nano Energy™」を搭載した電源ICおよびリセットICと、新型・低電圧二次電池対応の充電制御IC、日本ガイシ株式会社の薄型・大容量リチウムイオン二次電池「EnerCera®(エナセラ)」を基板実装した評価ボードです。超低消費電流180nAの電源ICがアプリケーションに対する電源機能のロスを極限まで低減すると同時に、幅広い充電電圧に対応可能な充電制御ICが電池に適した充電・監視・放電を制御するなど、小型IoT機器向けに最適化された回路を実装。薄型二次電池も合わせて実装部品の厚さ0.60mm以下を実現した、極薄かつ超高効率のバッテリーマネジメントソリューションを簡単に評価することができます。
本評価ボードは2021年11月からインターネット販売を開始しており、コアスタッフオンライン、チップワンストップなどから購入することができます。
ロームは今後も電源ICをはじめ省電力・高性能の各種アナログICを開発するとともに、最適な電源ソリューションを提供することで、幅広いアプリケーションの省電力化に貢献していきます。
<背景>
近年、モバイル機器やウェアラブル機器、産業用IoT機器をはじめ、バッテリーで駆動する電子機器があらゆるところで利用されています。これらに搭載されるデバイスには、デザイン性や機能性向上のために小型・薄型化が、また利便性向上のためにバッテリーの大容量化と極限までの低消費電力化が求められます。
ロームは、超低消費電流技術「Nano Energy™」を搭載した電源ICや、幅広い二次電池に対応する充電制御ICをはじめ、さまざまな低消費アナログICを開発。課題に対して最適な電源ソリューションを提供することで、電池駆動アプリケーションの長時間動作に貢献してきました。今回、これらの技術を結集して小型・薄型IoT機器に向けて超高効率バッテリーマネジメントソリューションの評価ボードを開発、その販売を開始しました。
<超高効率バッテリーマネジメントソリューションと評価ボードの詳細>
本ソリューションは、超低消費電流技術「Nano Energy™」を搭載する電源ICがアプリケーションに対する電源機能のロスを極限まで低減すると同時に、幅広い二次電池に対応する充電制御ICが各種二次電池に最適な電池充電を行うことで実現します。
この評価ボード「REFLVBMS001-EVK-001」では、厚さ0.45mm・電池容量27mAhの二次電池「EnerCera® EC382704P-C」を受けて、「Nano Energy™」技術を搭載する待機時消費電流180nAの超低消費電源IC「BD70522GUL」が高効率の電源となり、2.0Vから4.7Vまでの充電電圧に対応する充電制御IC「BD71631QWZ」が電池に適した充電・監視・放電を制御することで、蓄電ユニットを構成します。異常電圧を検出するリセットIC「BD5230NVX-2C」を含めて、待機時の消費電流が極めて低く、アプリケーションに無駄のない電源機能を供給できる他、一般的なソリューションに対してアプリケーションの待機時間を60倍以上延伸できる、超高効率のバッテリーマネジメントソリューションを簡単に評価することができます。また実装部品はすべて厚さ0.60mm以下、基板の厚みまで含めても極薄1.60mmとなっており、超薄型を求めるカード型のIoT機器(スマートカード)にそのまま組み込めるリファレンスデザインとしても採用可能です。
●アプリケーション例
- スマートウォッチ、キーレスエントリーなどのウェアラブル機器
- 電子棚札やスマートカード、スマートメーター、警報機などの産業用小型IoT機器
ほか小型・薄型化とバッテリーの長持ちを求める各種IoT機器に最適です。
<販売情報>
- 販売開始時期:
- 2021年11月から
- 販売ネット商社:
- コアスタッフオンライン、チップワンストップ
Digi-Key、Mouserなどからも順次販売予定です。
<製品ラインアップ>
製品名 | 品名 | 機能概要 | サイズ(幅×奥行×厚さ)(mm) |
---|
超高効率 バッテリーマネジメント ソリューション評価ボード | REFLVBMS001-EVK-001 | EnerCera®「EC382704P-C」と 下記3種のアナログICを 実装した基板 | 56.0×32.0×1.60 | 極薄1.60mmの基板 |
| Nano Energy™技術搭載 降圧DC/DCコンバータIC | BD70522GUL | 待機時消費電流: 180nA 電源電圧範囲: 2.5V ~ 5.5V 出力電圧範囲: 1.2V ~ 3.3V 最大出力電流: 500mA | 1.76×1.56×0.57 |
Nano Energy™技術搭載 リセットIC | BD5230NVX-2C | 待機時消費電流: 270nA 検出電圧: 3.0V | 1.00×1.00×0.60 |
新型二次電池対応 低電圧充電制御IC | BD71631QWZ | 電源電圧範囲: 2.9V ~ 5.5V 充電電圧範囲: 2.0V ~ 4.7V 充電方式: CCCV充電 待機時電池放電電流: 0µA | 1.80×2.40×0.40 |
※日本ガイシ株式会社の「EnerCera®」については、ロームから個別販売していません。
評価ボード購入の際には販売地域を、また評価ボードを扱う前に取扱説明書、特に「使用上の注意」をご確認ください。
※日本ガイシ株式会社の「EnerCera®」について、詳細はhttps://www.ngk.co.jp/product/enercera.htmlをご覧ください。
<超高効率バッテリーマネジメントソリューションのコアとなる「Nano Energy™」技術詳細>
Nano Energy™(ナノエナジー)は、IoT分野のキーワードである“コイン電池で10年駆動”に向けて、ロームの垂直統合型生産体制における「回路設計」「レイアウト」「プロセス」、3つの先端アナログ技術を融合することで実現する超低消費電流技術を指します。
この技術を搭載した降圧DC/DCコンバータIC「BD70522GUL」では、待機時消費電流180nA(nは10のマイナス9乗)を達成、アプリケーションスタンバイ時には一般品比で1.4倍の電池駆動時間を実現し、ウェアラブル機器やIoT機器など、バッテリーや小型電池で駆動する電子機器の長時間動作に貢献します。
詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.rohm.co.jp/support/nano
※Nano Energy™は、ローム株式会社の商標または登録商標です。
※EnerCera®は、日本ガイシ株式会社の登録商標です。
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小型・薄型IoT機器向け、超高効率バッテリーマネジメントソリューション評価ボードを販売開始
Nano Energy™技術搭載電源ICが、新型二次電池採用IoT機器の長時間動作に貢献
2021年12月7日
<要旨>
ローム株式会社(本社:京都市)は、拡大するIoT分野に向けて、各種ウェアラブル機器や電子棚札、スマートカードなど小型IoT機器での採用を想定した、超高効率バッテリーマネジメントソリューションを簡単に評価できる基板「REFLVBMS001-EVK-001」を開発し、インターネットでの販売を開始しました。
「REFLVBMS001-EVK-001」は、ロームの超低消費電流技術「Nano Energy™」を搭載した電源ICおよびリセットICと、新型・低電圧二次電池対応の充電制御IC、日本ガイシ株式会社の薄型・大容量リチウムイオン二次電池「EnerCera®(エナセラ)」を基板実装した評価ボードです。超低消費電流180nAの電源ICがアプリケーションに対する電源機能のロスを極限まで低減すると同時に、幅広い充電電圧に対応可能な充電制御ICが電池に適した充電・監視・放電を制御するなど、小型IoT機器向けに最適化された回路を実装。薄型二次電池も合わせて実装部品の厚さ0.60mm以下を実現した、極薄かつ超高効率のバッテリーマネジメントソリューションを簡単に評価することができます。
本評価ボードは2021年11月からインターネット販売を開始しており、コアスタッフオンライン、チップワンストップなどから購入することができます。
ロームは今後も電源ICをはじめ省電力・高性能の各種アナログICを開発するとともに、最適な電源ソリューションを提供することで、幅広いアプリケーションの省電力化に貢献していきます。
<背景>
近年、モバイル機器やウェアラブル機器、産業用IoT機器をはじめ、バッテリーで駆動する電子機器があらゆるところで利用されています。これらに搭載されるデバイスには、デザイン性や機能性向上のために小型・薄型化が、また利便性向上のためにバッテリーの大容量化と極限までの低消費電力化が求められます。
ロームは、超低消費電流技術「Nano Energy™」を搭載した電源ICや、幅広い二次電池に対応する充電制御ICをはじめ、さまざまな低消費アナログICを開発。課題に対して最適な電源ソリューションを提供することで、電池駆動アプリケーションの長時間動作に貢献してきました。今回、これらの技術を結集して小型・薄型IoT機器に向けて超高効率バッテリーマネジメントソリューションの評価ボードを開発、その販売を開始しました。
<超高効率バッテリーマネジメントソリューションと評価ボードの詳細>
本ソリューションは、超低消費電流技術「Nano Energy™」を搭載する電源ICがアプリケーションに対する電源機能のロスを極限まで低減すると同時に、幅広い二次電池に対応する充電制御ICが各種二次電池に最適な電池充電を行うことで実現します。
この評価ボード「REFLVBMS001-EVK-001」では、厚さ0.45mm・電池容量27mAhの二次電池「EnerCera® EC382704P-C」を受けて、「Nano Energy™」技術を搭載する待機時消費電流180nAの超低消費電源IC「BD70522GUL」が高効率の電源となり、2.0Vから4.7Vまでの充電電圧に対応する充電制御IC「BD71631QWZ」が電池に適した充電・監視・放電を制御することで、蓄電ユニットを構成します。異常電圧を検出するリセットIC「BD5230NVX-2C」を含めて、待機時の消費電流が極めて低く、アプリケーションに無駄のない電源機能を供給できる他、一般的なソリューションに対してアプリケーションの待機時間を60倍以上延伸できる、超高効率のバッテリーマネジメントソリューションを簡単に評価することができます。また実装部品はすべて厚さ0.60mm以下、基板の厚みまで含めても極薄1.60mmとなっており、超薄型を求めるカード型のIoT機器(スマートカード)にそのまま組み込めるリファレンスデザインとしても採用可能です。
●アプリケーション例
- スマートウォッチ、キーレスエントリーなどのウェアラブル機器
- 電子棚札やスマートカード、スマートメーター、警報機などの産業用小型IoT機器
ほか小型・薄型化とバッテリーの長持ちを求める各種IoT機器に最適です。
<販売情報>
Digi-Key、Mouserなどからも順次販売予定です。
<製品ラインアップ>
バッテリーマネジメント
ソリューション評価ボード
下記3種のアナログICを
実装した基板
降圧DC/DCコンバータIC
電源電圧範囲: 2.5V ~ 5.5V
出力電圧範囲: 1.2V ~ 3.3V
最大出力電流: 500mA
リセットIC
検出電圧: 3.0V
低電圧充電制御IC
充電電圧範囲: 2.0V ~ 4.7V
充電方式: CCCV充電
待機時電池放電電流: 0µA
※日本ガイシ株式会社の「EnerCera®」については、ロームから個別販売していません。
評価ボード購入の際には販売地域を、また評価ボードを扱う前に取扱説明書、特に「使用上の注意」をご確認ください。
※日本ガイシ株式会社の「EnerCera®」について、詳細はhttps://www.ngk.co.jp/product/enercera.htmlをご覧ください。
<超高効率バッテリーマネジメントソリューションのコアとなる「Nano Energy™」技術詳細>
Nano Energy™(ナノエナジー)は、IoT分野のキーワードである“コイン電池で10年駆動”に向けて、ロームの垂直統合型生産体制における「回路設計」「レイアウト」「プロセス」、3つの先端アナログ技術を融合することで実現する超低消費電流技術を指します。
この技術を搭載した降圧DC/DCコンバータIC「BD70522GUL」では、待機時消費電流180nA(nは10のマイナス9乗)を達成、アプリケーションスタンバイ時には一般品比で1.4倍の電池駆動時間を実現し、ウェアラブル機器やIoT機器など、バッテリーや小型電池で駆動する電子機器の長時間動作に貢献します。
詳細は下記URLをご覧ください。
https://www.rohm.co.jp/support/nano
※Nano Energy™は、ローム株式会社の商標または登録商標です。
※EnerCera®は、日本ガイシ株式会社の登録商標です。
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