<要旨>
ローム株式会社(本社:京都市)は、無線基地局やPLC※1、インバータなどの産業機器分野や、白物家電などの民生機器分野向けに、省スペースで高精度電流検出が可能な電流検出アンプIC「BD1421x-LAシリーズ」を開発しました。
新製品BD14210G-LAは、周辺回路を取り込み、シャント抵抗器※2を接続することで電流検出を可能にしています。その結果、従来構成(オペアンプ+ディスクリート部品)と比べ、部品点数を11点から3点に削減でき、実装面積で約46%の省スペース化を実現しました(パッケージ:SSOP6)。また、全温度範囲(-40℃~+125℃)で±1%の高精度電流検出を達成。さらに内部回路の工夫によりノイズ対策用のRCフィルタ回路を外付けした場合でも電流検出精度は影響を受けないため、設計工数を削減できます。入力電圧範囲が広く(-0.2V~+26.0V)、12V/24V電源で稼働する装置の電流検出に最適です。
ロームでは新製品の電流検出アンプICと豊富なシャント抵抗器ラインアップで電流検出ソリューションを提供でき、リファレンスデザイン※3やSPICEモデルなどの設計データもローム公式Webで公開しています。
シリーズ1機種目となるBD14210G-LAは、2023年1月より当面月産100万個で量産を開始(サンプル価格350円/個:税抜)しています。生産拠点は前工程がローム浜松株式会社(浜松市)、後工程がROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)となります。インターネット販売も開始しており、コアスタッフオンラインやチップワンストップなどから購入することができます。今後、順次シリーズ展開を予定しており、さまざまな機器の消費電力効率化や信頼性向上に貢献する最適なソリューションを提供していきます。
<背景>
近年、多くのアプリケーションで電流検出の要望が高まっています。例えば、モータの効率改善、異常検知などを実現するためには、高精度な電流検出が必要です。また、同時に実装面積削減も要求されます。従来構成(オペアンプ+ディスクリート部品)では、部品の精度ばらつきや温度特性による電流検出精度悪化、実装面積の確保が課題でした。
今回ロームでは、これらの課題を解決するため、今まで培ってきたアナログ技術により、省スペースかつ高精度で電流検出が可能な、新製品「BD1421x-LAシリーズ」を開発しました。
<アプリケーション例>
- ・産業機器:無線基地局、PLC、インバータ、充電器 など
- ・民生機器:空気清浄機や冷蔵庫 など
<リファレンスデザイン>
電流検出リファレンスデザイン「REFSENS003」やSPICEモデルなどの設計データも公開しています。
<用語説明>
- ※1)PLC(Programmable Logic Controller)
- プログラムにより入出力機器に指令を与え、シーケンスなどを制御するコンピュータ装置のこと。工場などの自動制御機器に使われる他、さまざまな機械制御に使われる。
- ※2)シャント抵抗器
- 超電流経路に直列に挿入され、両端の電位差を測定することで回路の電流を検出するための抵抗器。
- ※3)リファレンスデザイン
- 回路設計時に参考にできる設計データ。
従来構成に比べて約46%の実装面積削減を達成!
精度±1%の電流検出アンプIC「BD14210G-LA」を開発
入力電圧範囲-0.2V~+26Vで、12V/24V電源で稼働するアプリケーションの電流検出に最適
2023年2月9日
<要旨>
ローム株式会社(本社:京都市)は、無線基地局やPLC※1、インバータなどの産業機器分野や、白物家電などの民生機器分野向けに、省スペースで高精度電流検出が可能な電流検出アンプIC「BD1421x-LAシリーズ」を開発しました。
新製品BD14210G-LAは、周辺回路を取り込み、シャント抵抗器※2を接続することで電流検出を可能にしています。その結果、従来構成(オペアンプ+ディスクリート部品)と比べ、部品点数を11点から3点に削減でき、実装面積で約46%の省スペース化を実現しました(パッケージ:SSOP6)。また、全温度範囲(-40℃~+125℃)で±1%の高精度電流検出を達成。さらに内部回路の工夫によりノイズ対策用のRCフィルタ回路を外付けした場合でも電流検出精度は影響を受けないため、設計工数を削減できます。入力電圧範囲が広く(-0.2V~+26.0V)、12V/24V電源で稼働する装置の電流検出に最適です。
ロームでは新製品の電流検出アンプICと豊富なシャント抵抗器ラインアップで電流検出ソリューションを提供でき、リファレンスデザイン※3やSPICEモデルなどの設計データもローム公式Webで公開しています。
シリーズ1機種目となるBD14210G-LAは、2023年1月より当面月産100万個で量産を開始(サンプル価格350円/個:税抜)しています。生産拠点は前工程がローム浜松株式会社(浜松市)、後工程がROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)となります。インターネット販売も開始しており、コアスタッフオンラインやチップワンストップなどから購入することができます。今後、順次シリーズ展開を予定しており、さまざまな機器の消費電力効率化や信頼性向上に貢献する最適なソリューションを提供していきます。
<背景>
近年、多くのアプリケーションで電流検出の要望が高まっています。例えば、モータの効率改善、異常検知などを実現するためには、高精度な電流検出が必要です。また、同時に実装面積削減も要求されます。従来構成(オペアンプ+ディスクリート部品)では、部品の精度ばらつきや温度特性による電流検出精度悪化、実装面積の確保が課題でした。
今回ロームでは、これらの課題を解決するため、今まで培ってきたアナログ技術により、省スペースかつ高精度で電流検出が可能な、新製品「BD1421x-LAシリーズ」を開発しました。
<製品ラインアップ>
量産開始した「BD14210G-LA」を含み、全8製品を順次量産予定です。
チャンネル数で2種類(1ch、2ch)、ゲインで4種類(20、50、100、200V/V)のラインアップ。
シート
VDD [V]
IDD [µA]
電圧
VCM [V]
GAIN [V/V]
精度
[%]
Topr [℃]
(mm)
~
5.5
~
+26.0
(Max.)
~
+125
SSOP6
(2.90 × 2.80,
H = Max. 1.25)
~
5.5
~
+26.0
(Max.)
~
+125
TSSOP-B8J
(3.00 × 4.90,
H = Max. 1.10)
☆: 開発中
<アプリケーション例>
<リファレンスデザイン>
電流検出リファレンスデザイン「REFSENS003」やSPICEモデルなどの設計データも公開しています。
<インターネット販売情報>
販売ネット商社:コアスタッフオンライン、チップワンストップ
製品、評価ボード共に、それ以外のネット商社からも順次発売していきます。
(販売開始時期:2023年1月から)
1個から購入可能
・製品情報
販売対象品番:BD14210G-LATR
・評価ボード情報
評価ボード品番:BD14210G-EVK-001
<用語説明>
<製品動画>
<リーフレット>
高精度な電流監視でアプリケーションの信頼性向上に貢献!
電流検出アンプ(CSA: Current Sense Amplifier)
BD1421xG-LA(1ch)/BD1421xFVJ-LA(2ch)シリーズ (PDF:1MB)
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