中期経営計画
“MOVING FORWARD to 2028”
ロームは、2026年度から2028年度までの3年間を対象に第2期中期経営計画“MOVING FORWARD to 2028”を策定しました。2035年の目指す姿として「半導体技術で存在感を示すグローバル企業へ ~パワー・アナログ半導体の分野で世界トップ10~」を掲げ、将来の企業規模拡大に向けて、抜本的な構造改革やSiC事業の収益化などを実現することで、収益性の改善を図ってまいります。
会社の目指す姿と第2期中期経営計画
経営目標
財務目標(2028年度)
| 売上高 | 5,000億円以上 |
| 営業利益率 | 20%以上 |
| ROE | 9%以上 |
非財務目標(抜粋)
| 環境 (2030年度) |
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| 人財戦略と企業の 持続的成長 |
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過去の経営戦略と中期経営計画の位置づけ
ロームは、1990年代のIT産業の勃興により飛躍的な成長を遂げましたが、2000年のITバブル崩壊とともに事業環境が大きく変化し、業績が伸び悩みました。さらにリーマンショックや東日本大震災、タイの洪水などの災厄にも見舞われ、2012年度には売上高が3,000億円を切り、営業赤字に陥りました。以降、市場変化に柔軟に対応し、着実な成長を遂げるための改革に継続的に取り組んできました。
2021年には、ローム初となる中期経営計画を策定。現在は、2025年に策定した第2期中期経営計画に基づき、経営基盤の強化に取り組んでいます。
第1期中期経営計画の振り返り
ロームは、2021年度から2025年度の5カ年に渡り、初の中期経営計画“MOVING FORWARD to 2025”に取り組んでまいりました。
開始直後は、新型コロナに端を発する新常態への対応などにより半導体需要がかつてないレベルで急拡大するなど非常に好況で、2022年5月には財務目標を上方修正しました。しかしながら、3年目以降は、それまでの反動もあり在庫調整が長期化するなど、急激な需要減速に見舞われ、財務目標はいずれも未達に終わる見込みです。なお、ESG関連の非財務目標については、一定の成果を上げ順調に推移しております。
第2期中期経営計画の位置づけ
第1期中計は、市況変化への対応が遅れ、過剰な設備投資や在庫となったことにより、収益性や資産効率の悪化を招きました。第2期中計は、こうした状況を抜本的に改善すべく、市況変動に強い事業基盤、持続的に利益を生み出せる「利益体質」への転換期間と位置づけています。