脈波とは、心臓が血液を送り出すことに伴い発生する、血管の容積変化のことです。緑色LEDと光学センサで容積変化を測定することで、脈波を検出します。センサ部に脈波検出に最適な光学フィルタを搭載することで、赤外線・赤色光などの外乱光の影響を大幅に低減。屋外などでも高品質な脈波信号が取得可能です。
また、ロームが長年培ってきた光学センサの技術を駆使することで、センサ部の感度を大幅に向上。LED輝度を下げても脈波信号を検出できるためLED駆動電流を削減し、低消費電力化も実現しました。さらに、BH1792GLCはHOST(マイコン)側の消費電力を削減するためのFIFO(First in First Out)機能も搭載しており、脈波センサとマイコンの低消費電力化で、アプリケーションのさらなる長時間駆動に貢献します。
BH1792GLCは低消費電力に加えて1024Hzの高速サンプリングを実現。高速サンプリングを必要とするストレス測定や血管年齢測定など、バイタルセンシングをサポートします。

ラインアップ
品名 | 脈拍数測定時 消費電流 (including LED current) |
サンプリング 周波数 |
搭載製品 |
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BH1792GLC-EVK-001 | 0.44mA | 32 / 64 / 128 / 256 / 1024Hz | BH1792GLC |
BH1790GLC-EVK-001 | 0.76mA | 32 / 64Hz | BH1790GLC |
データシート
ピンアウト/シールド情報
回路図

基板レイアウト
ハードウェア設定

- I2Cのエリアにボードを挿入
- 電源電圧の設定 (3.0V)
- VLED電源を5.0Vへ接続する
- 割り込み設定をINT1に設定する
- プルアップ設定をINT1に設定する