主な仕様
機能安全:

特性:
ch
1
Withstand Voltage (Max.)[V]
45
Vin(Min.)[V]
3.5
Vin(Max.)[V]
42
Iout(Max.)[A]
0.05
Vout Type
Fixed
Vout Accuracy
±2.0%
Circuit Current[mA]
0.006
Dropout Voltage (Typ.)[V]
0.18(Io=20mA)
Ripple Rejection [dB]
60
Load Regulation[mV]
3.0(Io=0.1mA to 50mA )
Output Capacitor[µF]
0.5
Shutdown Function
No
Thermal Shut-down
Yes
Over Current Protection
Yes
Over Voltage Protection
No
Under Voltage Lock Out
No
Discharge Function
No
Soft Start
No
Operating Temperature (Min.)[°C]
-40
Operating Temperature (Max.)[°C]
125
Common Standard
AEC-Q100 (Automotive Grade)
特長:
- AEC-Q100 対応(Grade 1)
- 車載対応品
- 過電流保護回路(OCP)
- 温度保護回路(TSD)
製品概要
背景
近年、ADAS(先進運転支援システム)の進化等に伴い、これらのアプリケーションに電力を供給する車載電源システムにも高信頼性が求められています。そのため、メインシステムに異常事態が発生した場合にも、アプリケーションのコア機能(サブマイコン)を作動し続けることができる冗長電源を車載電源システムに組み込むことが増加しています。一方、冗長電源は従来のシステムに追加される回路となるため、省スペースかつ低消費である必要があります。ロームは、これまでの電源開発により培ったノウハウや技術の結集により、小型でありながらプライマリ電源として使用できる「BD7xxL05G-Cシリーズ」を開発しました。
概要
「BD7xxL05G-Cシリーズ」は、小型サイズ(2.9mm x 2.8mm)でありながら高耐圧(Max.=45V)と低消費電流(Typ.=6μA)を実現しており、常時駆動が求められる冗長電源を構築する際の主要な要求に適合します。また、ロームが得意とするアナログ制御技術により、バッテリーの急峻な電圧変動時においても安定した出力電圧を実現。同一条件で比較した場合、一般品では最大1.2Vを超えるオーバーシュートが発生するため、サブマイコン等の後段デバイスにおける定格電圧を超えないように大容量の出力コンデンサなどが必要となりますが、「BD7xxL05G-Cシリーズ」はオーバーシュートが0.1V程度のため出力コンデンサの小型化が可能です。これにより、一般品を使用した冗長電源回路と比較して約29%基板面積を削減できることから、最小限の回路追加で冗長電源を構築可能です。さらに、外乱ノイズにも高い耐性を持ち、ISO 11452-2のアンテナ照射試験においても試験範囲の全周波数において出力電圧に変動がほぼ発生しないため、ノイズ対策の工数も削減します。


アプリケーション例
省スペース、低消費で電源を追加できることから、冗長電源以外の用途として、エンジン停止時に稼働するアプリケーションの電源としても最適です。
ブレーキシステム
電動パワーステアリング
ADAS用ECU
ドライブレコーダー(停車時の録画)
ボディコントロールモジュール
バッテリーコントロールユニット
リアルタイムクロック(停車時の時刻維持)
ドアハンドルモジュール(停車時のドア開閉)
