主な仕様
機能安全:

特性:
FET
Integrate
Controller Type
PWM
Output Power [W]
6W@Vin=12V
Switch Current Limit(Typ.)[A]
3.8
Vin1(Min.)[V]
3.4
Vin1(Max.)[V]
42
SW frequency (Max.)[kHz]
363
Channel
1
Light Load mode
Yes
EN
Yes
Soft Start
Yes
Thermal Shut-down
Recovery
Under Voltage Lock Out
Yes
Operating Temperature (Min.)[°C]
-40
Operating Temperature (Max.)[°C]
125
Package Size [mm]
4.9x6.0 (t=1.0)
Common Standard
AEC-Q100 (Automotive Grade)
特長:
- AEC-Q100対応(Grade 1)
- フォトカプラ、トランスの三次巻線が不要
- 二本の外付け抵抗とトランス巻数比で出力電圧を設定
- 独自の適応型ON時間制御テクノロジを採用
高速負荷応答を実現 - 高効率の軽負荷モード対応(PFM動作)
- シャットダウン/Enable制御
- 60VスイッチングMOSFET内蔵
- 周波数スペクトラム拡散
- ソフトスタート機能
- 負荷電流補償機能
- 各種保護機能
入力低電圧保護(UVLO)
過電流保護(OCP)、過熱保護(TSD)
REF端子オープン保護(REFOPEN)
短絡保護(SCP)、Batteryショート保護(BSP) - HTSOP-J8パッケージ
製品概要
背景
近年、持続可能な社会実現に向けて、ハイブリッド自動車や電気自動車といったxEVの普及が加速しています。主に電力をエネルギー源とするxEVにおいては、モーターを駆動する主機インバータやエアコン用の電動コンプレッサー、車室内の温度を上げるPTCヒーター等、独自のアプリケーションが搭載されています。また、いずれのアプリケーションも高い電圧で駆動することから、安全性確保のためにバッテリーのある1次側回路とモーター等のある2次側回路で絶縁する必要があります。一方、従来の絶縁回路構成では、実装面積や消費電力の大きさ、出力電流によって異なるスイッチング周波数に対するノイズ対策の工数などが課題でした。
概要
「BD7Fx05EFJ-C」は、ロームが得意とするアナログ設計技術を駆使することで、従来2次側の電圧・電流を検知するために必要とされたフォトカプラもしくはトランスの補助巻き線及び周辺部品などを不要としました。フォトカプラの課題である消費電力の大きさや温度による検知精度の変化、経年劣化等を改善するとともに、部品点数削減による小型化も実現しています。このため、一般的なフライバック方式の絶縁電源回路と比較した場合、フォトカプラ及び電流検出用途の周辺部品等で10個、基板面積にして約30%削減可能です。また、スイッチングのオン時間を固定する適応型オンタイム制御機能の搭載により、出力電力に関わらずスイッチング周波数が350kHz付近で安定しています。車載EMC規格のCISPR25に対応する場合、150kHz~300kHzの周波数帯は特にノイズ対策が必要ですが、「BD7Fx05EFJ-C」はこの周波数帯に入らないため、アプリケーションでのノイズ対策が容易です。これにより、放射ノイズの低減に寄与するスペクトラム拡散機能と合わせて、ノイズ設計の工数削減に貢献します。


アプリケーション例
安全性のためにバッテリーから絶縁して電源供給が必要なゲートドライバ用電源に最適です。
車載機器:主機インバータ、OBC、電動コンプレッサー、PTCヒーター、インバータ など
産業機器:産業機器電源、産業機器用制御(PLC)、インバータ など
リファレンスデザイン / アプリケーション評価キット
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- Evaluation Board - BD7F105EFJ-EVK-001
車載用絶縁型フライバック DC-DC コンバータ 入力 12Vdc, 出力 16.5V, 0.25A
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- Evaluation Board - BD7F205EFJ-EVK-001
車載用絶縁型フライバック DC-DC コンバータ 入力 8Vdc ~ 32Vdc, 出力 6.2V, 16.5V, 6.2V