RLD90QZW8 (開発中)
905nm, 120W, 270μm Invisible Pulsed Laser Diode
RLD90QZW8は狭発光幅を実現することで、検出距離の長距離化及びセンシング精度の向上に貢献します。ローム独自構造の採用により、高いエネルギー変換効率と波長の温度変動を少なくすることが可能となり、低消費電力化や長寿命化にも貢献します。業界標準のΦ5.6パッケージを採用しています。自動搬送車(AGV)やセキュリティ用途に最適です。
サンプルの形名はRLD90QZW8-00Aです。
主な仕様
特性:
Wavelength λp[nm]
905
Optical Output Po (Max.Rating)[W]
145
Forward Current IF (Max.Rating)[A]
46
Optical Output Po[W]
120
Forward Current IF[A]
38
Forward Voltage VF[V]
13
θ⊥[deg]
20
θ// [deg]
11
Emission area [μm x μm]
270 x 10
Measurement pulse condition
Pulse width 50ns duty 0.05%
Topr (Max. Rating) [℃]
85
パッケージサイズ [mm]
φ5.6
特長:
- Optical output power 120W(Pulse)
- Narrow light emission pattern
- Φ5.6 metal stem
製品概要
背景
近年、AGVやロボット掃除機、自動運転車など、動作の自動化を必要とする幅広いアプリケーションで、正確に距離測定・空間認識を行うことができるLiDARの採用が進んでいます。その中で、「より遠く」まで、「より正確」に情報を検知するため、光源となるレーザーダイオードには出力と性能の向上が求められています。
概要
「RLD90QZW8」は、3D ToFシステムを用いて距離測定や空間認識を行うLiDAR向けに開発された、赤外120W高出力レーザーダイオードです。独自の素子開発技術により、レーザー波長の温度依存性を一般品比66%減となる⊿11.6nm(平均0.10nm/℃)まで低減させています。これにより、バンドパスフィルターの狭小化に寄与するため、LiDARの遠方検知に貢献します。また、発光幅270µmでありながら、発光幅の97%にあたる264µmの領域で均一な発光強度を実現しており、LiDARの高精細化にも貢献します。さらに、高い電力光変換効率(PCE)も実現しており、高効率な光出力が可能となることから、LiDARの低消費電力化にも貢献します。
アプリケーション例
民生機器:ロボット掃除機、ゴルフレーザー測距計
産業機器:AGV・サービスロボット、3D監視システム(人・物検知用センサ) など
リファレンスデザイン / アプリケーション評価キット
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- Reference Design - REFLD002
- LiDAR向けハイパワーレーザーダイオード高速駆動EcoGaN™ 及び高速Gate Driver
LiDARセンサの用途は、車の自動運転のみならず、産業用途、インフラ用途に大きく広がっています。LiDARセンサには、センシング距離の延伸、高分解能が求められ、レーザーダイオードの特性向上の他に、より高速にハイパワーでレーザーダイオードを駆動する事が必要です。ロームは、905nm, ハイパワー狭発光幅レーザーダイオードをラインアップ。(RLD90QZWxシリーズ)また、高速駆動が可能な次世代デバイスEcoGaN™及び、GaN HEMT用高速ゲートドライバを含めたリファレンスデザインとして提供し、LiDARセンサの特性向上(距離、分解能)に貢献します。
- LiDARアプリケーションのキーデバイスであるレーザーダイオードを高速駆動
- 次世代デバイス EcoGaN™
- GaN HEMT駆動用高速Gate Driver(BD2311NVX-C)
- 矩形波型回路/共振型回路の2種