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xEV用インバータの小型化に大きく貢献するSiCモールドタイプモジュール「TRCDRIVEティーアールシードライブ packパック™」が「2024年日経優秀製品・サービス賞」でグローバル部門賞を受賞

2025年2月5日

日本経済新聞社主催の「2024年日経優秀製品・サービス賞」において、ロームのTRCDRIVE pack™が「グローバル部門賞」を受賞し、2月3日に表彰式が行われました。

 
表彰式の様子

表彰式の様子

SiCモールドタイプモジュール「TRCDRIVE pack™」

SiCモールドタイプモジュール「TRCDRIVE pack™」

<背景>

世界のエネルギー消費量は年々増え続けており、省エネ対策が喫緊の課題となっています。中でも「モーター」や「電源」は、全世界の電力消費量の約97%を占めると言われており、その効率改善のカギを握るのが、電力の制御や変換を行う半導体、パワーデバイスです。

パワーデバイスの中でも、高電力化において高効率動作が可能なSiC(炭化ケイ素)は、高電力を扱う電気自動車での活用が注目されています。バッテリーから出力される直流を交流に変換するトラクションインバータにおいて、既存のシリコンを使ったMOSFETからSiCを使ったMOSFETに置き換えることで、3%から8%の効率改善ができると言われています。

トラクションインバータでは複数のMOSFETが必要となるため、市場からはこれら複数のMOSFETを内蔵してモジュール化した、フルSiCモジュールが求められています。これに対してロームは、トラクションインバータの駆動に特化したフルSiCモジュールとして、TRCDRIVE pack™を開発。インバータの省スペース化につながる小型化、高効率を実現するための高い電力密度、組み立て時の工数を削減する実装工数削減などのメリットを実現しています。

ロームは、持続可能な社会の実現に貢献したいという想いもこめて、SiCを搭載した製品をEcoSiC™というブランドで展開しています。今後もSiCの製品を拡充することで、電力の有効活用に貢献していきます。

<関連するWebページ>

xEV用インバータの小型化に大きく貢献!2in1 SiCモールドタイプ新型モジュール「TRCDRIVE pack™」を開発

<EcoSiC™とは>

EcoSiC™は、パワーデバイス分野においてシリコン(Si)を上回る性能で注目されている、シリコンカーバイド(SiC)素材を採用したデバイスのブランドです。ロームは、ウエハ製造から製造プロセス、パッケージング、品質管理方法に至るまで、SiCの進化に不可欠な技術を独自で開発しています。また、製造工程においても一貫生産体制を採用しており、SiC分野のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。

EcoSiC™

・EcoSiC™は、ローム株式会社の商標または登録商標です。