UAESのSiCパワーソリューションにおける優先サプライヤーにロームが認定
インバータ用モジュールに採用され、電気自動車の性能向上に貢献

2021年10月26日

ローム株式会社(以下、ローム)は、中国の総合車載Tier1メーカーであるUnited Automotive Electronic Systems Co., Ltd. (以下、UAES社)のSiCパワーソリューションにおける優先サプライヤーに認定されました。


認定証の授与を行うUAES社 副総経理の郭 晓潞氏(右)と
ROHM Semiconductor (Shanghai) Co., Ltd. 董事長 藤村 雷太(左)

UAES社とロームは、2015年より技術交流をはじめ、SiCパワーデバイスを活用した車載アプリケーションの開発で協力関係を築いてきました。
2020年には、中国・上海のUAES本社内に「SiC技術共同実験室」を開設し、SiCを中心とした革新的なパワーソリューション開発での協力関係を強化し、電気自動車用オンボードチャージャーなど、ローム製SiCが採用された車載製品も既に数多く量産されています。
今回、これらのサポート体制とともに、業界をリードするロームのSiCパワーデバイス性能や周辺部品を含めたパワーソリューションが評価され、同分野で初めて優先サプライヤーに選定されました。また、UAESが現在開発中のインバータ用モジュールにロームのSiCパワーデバイスが採用されており、電気自動車の航続距離伸長や、バッテリーサイズ削減に貢献します。今後も両社は、電動車の技術革新に向けたSiCパワーソリューション開発を加速してまいります。

United Automotive Electronic Systems Co., Ltd. 副総経理 郭 晓潞
SiCパワーデバイスのリーディングカンパニーであるロームとは、技術交流を継続的に実施してきました。デバイスのみならず周辺のソリューションの提案を含めて、高く評価しており、今回優先サプライヤーとして正式に認定いたしました。我々UAESにとって、SiCを活用した車載アプリケーションは、これから本格化する非常に重要なビジネスであり、現在、SiC搭載インバータ等の量産も具体的な段階に入っています。ロームには、これまでのご尽力に感謝すると同時に、今回の認定を新たなスタートとして、長期的な協力関係を築けることを期待しています。

ローム株式会社 取締役 常務執行役員 CSO 兼 経理本部長 伊野 和英 (博士)
中国最大のTier1メーカーであるUAES社からこのような認定をいただき、大変感謝しております。電動化が急速に進む自動車市場に対して、UAES社による先進的なアプリケーション開発に協力することは、顧客ニーズを捉える重要な機会だと考えています。ロームはSiC に限らず、IPM やIPD、ゲートドライバ、LEDドライバなど、車載インバータおよびチャージャーコンバータに最適な幅広い製品を有しています。今後一層交流を深め、ロームの最先端技術を活用した幅広い製品開発をUAES社とともに促進し、電動車のさらなる進化に貢献してまいります。

United Automotive Electronic Systems Co., Ltd.(UAES社)について
UAES社は、Robert Boschと中聯汽車電子(上海汽車系の中国企業)との合弁企業である総合車載Tier1メーカーです。1995年の創業以来、エンジンコントロールユニット他、ガソリン車向けパワートレイン事業にて、中国市場で非常に高いシェアを獲得しており、2009年以降は主機インバータをはじめ、電動車向けアプリケーション開発にも注力しています。
詳細については、UAES社のウェブサイト(http://www.uaes.com/servlet/portal/index.html)をご覧ください。

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