ローム本社「緑の認定」SEGESを取得
「森の中の工場」を目指した緑化整備が評価され、「そだてる緑」部門において京都市 初認定

2021年4月14日

DFN5060

ローム株式会社 本社工場(京都市)が、公益財団法人 都市緑化機構が運営する「緑の認定」SEGES(シージェス・社会・環境貢献緑地評価システム)「そだてる緑」部門において、「Excellent stage2」の認定を取得しました。

SEGESは、緑を守り育てる活動を通じて社会や環境に貢献している企業等の緑地を対象に、優れた取り組みを客観的に評価・認定する制度です。
ロームは、かねてより「森の中の工場」をコンセプトに本社周辺を緑化整備し、一部の敷地を歩道幅増設のために使用するなど、地域社会に根差した取り組みを行ってきました。
今回、ロームグループとして初めての申請でしたが、「企業の経営理念として『森の中の工場』を目指してきた結果が、地域に欠かせない緑地となった好例である。行政との連繋もしっかりとられている」と永年に渡る活動が評価され、認定取得につながりました。なお、「そだてる緑」部門においては、京都市初の認定緑地となります。

本社周辺における緑化活動は多方面で評価され、2021年3月には、生物多様性に配慮した緑地づくりや管理・利用などの取り組みを評価・認証する、ABINC「いきもの共生事業所認証」も取得しています。

ロームは今後も企業目的および環境方針に基づき、地域環境への貢献や環境情報の適切な開示により、社会との健全な連携を図りながら、持続可能な社会の実現に向けて、環境および生物多様性の保全に取り組んでまいります。

<ロームの緑化活動とその背景>

「森の中の工場」をコンセプトとした京都本社工場

ロームは、1961年より現在と同じ場所に本社を構えています。事業規模の拡大に伴い敷地や工場も少しずつ大きくなりましたが、「常に地域社会との信頼関係を大切にしたい」という思いのもと、無機質な工場が増えることで町の景観が損なわれることを危惧し、1980年代より「森の中の工場」をコンセプトとした本社周辺の緑化整備を始めました。さらに、道路に面した敷地の数メートルを歩道の一部として整備し、街路樹としてメタセコイアやケヤキ、ヤマモモの木を植樹。工場の周囲は木々に囲まれ、周辺の公道は地域の皆様に楽しんでいただける並木道となりました。


一部敷地を歩道として整備し、街路樹を植樹した並木道

1995年には、草花が散る冬の季節にも明るい気持ちになっていただけるよう、ロームイルミネーションをスタート。今では、春は桜や新緑、夏は青々とした緑、秋は金色の並木道、そして冬はイルミネーションの暖かな灯りによる美しい街路樹と、四季折々の景観をお楽しみいただけます。

<自然共生を目指した今後の取り組みについて>

芝生を養生した並木道周辺の緑地

「森の中の工場」は、自然循環との調和を目指した取り組みであり、何本も続く並木道は鳥たちの羽休めや生物の棲家となるなど、動植物が生息できる都市の中の樹林地にもなっています。
ロームグループは、地球の生物多様性が生み出す自然の恵みから、事業活動に必要な資源やエネルギーはもちろん、様々な恩恵を受けていることを認識し、地球環境をより良い状態で次世代へ引き継ぐため、自然循環との調和を目指した活動を今後も積極的に行ってまいります。

<SEGESとは>

SEGESは、企業等によって創出された良好な緑地と日ごろの活動、取り組みが、社会や環境に貢献していることを、第三者審査会により、評価・認定する制度です。事業者が所有する緑地の優良な保全・創出活動を評価する「そだてる緑」、開発・建築に伴う優良な緑地環境計画を評価する「つくる緑」、快適で安全な都市緑地を提供する取り組みを評価する「都市のオアシス」の3つの部門から構成されています。本評価制度は、「低炭素まちづくり実践ハンドブック(国土交通省)」「2020年オリンピック・パラリンピック東京大会を契機とした環境配慮の推進について(環境省)」「生物多様性に配慮した緑の基本計画策定の手引き(国土交通省)」などの政策に記載されています。https://seges.jp/

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