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ローム、量子アニーリング技術を半導体製造前工程に世界初導入
ラピスセミコンダクタ 宮崎工場で生産効率を約3%改善

※2026年6月2日現在 ローム調べ

ローム株式会社(本社:京都市、以下ローム)は、ロームグループの生産拠点であるラピスセミコンダクタ株式会社 宮崎工場(以下、宮崎工場)において、株式会社Quanmatic(クオンマティク、本社:東京都新宿区、以下Quanmatic)の量子アニーリング*1を活用した最適化計算システムを、半導体製造の前工程*2に本格導入しました。半導体製造の前工程への量子アニーリングの本格導入は世界初であり、生産効率を安定的に約3%改善する成果を確認しました。

今回導入したシステムは、Quanmaticが持つ量子・古典計算技術を活用した最適化アルゴリズムと、ロームグループが半導体製造で蓄積してきた製造ノウハウや各種データを組み合わせたものです。生産計画の立案を最適化・自動化することで、工程間の待ち時間を削減し、製造設備の稼働効率を高めるなど、生産効率の改善につなげ、また、タイムリーな生産計画の再立案も可能になりました。

ロームは、2023年よりQuanmaticと半導体製造工程への量子技術活用に取り組み、まずEDS工程*3において実証・本格導入を進めてきました*4。2025年には、EDS工程への本格導入によりセットアップ時のロスを従来比40%削減したことを発表しています*5
今回対象とした前工程は、半導体製造の中核工程であり、EDS工程と比べても、製品、製造装置、処理条件、工程順序などの種類や制約条件が多く、より大規模かつ複雑な生産オペレーションが求められます。ロームは、EDS工程で得られた知見を活かし、より難易度の高い前工程への適用を進めた結果、宮崎工場での本格導入に至りました。また、本取り組みは、ロームグループ第2期中期経営計画“MOVING FORWARD to 2028”で掲げる構造改革のテーマである製造工程の効率化及び製造コストダウンにも寄与するものです。

ロームは、今回の成果を踏まえ、量子アニーリングを活用した最適化計算システムを、グループ内の他工場にも展開していく予定です。前工程及びEDS工程の双方で量子アニーリングやその関連手法の活用を広げることで、半導体製造工程の最適化を進め、安定的かつ効率的な供給体制の強化に取り組んでまいります。


*1)量子アニーリング
多数の選択肢や制約条件の中から、より良い組合せを探索する組合せ最適化に適した計算技術。
*2)前工程
ウエハ上に半導体素子を形成する製造工程。成膜、露光、エッチング、拡散、洗浄など多数の工程で構成され、半導体製品の性能・品質・生産性に大きく関わる。
*3)EDS工程
Electrical Die Sortingの略。ウエハ上に形成されたチップの電気的特性をテストする工程で、半導体デバイスの信頼性確保や歩留まり向上に必要不可欠な工程。
*4)ローム、Quanmatic社と量子技術による製造工程最適化の実証完了 | ローム株式会社 - ROHM Semiconductor
*5)ロームとQuanmatic、量子技術導入により半導体製造工程の効率改善に成功 | ローム株式会社 - ROHM Semiconductor