「アジア太平洋地域気候変動リーダー企業」に初選定
ローム株式会社は、イギリスのFinancial Times誌、ドイツのスタティスタ社が共同で実施した「アジア太平洋地域気候変動リーダー企業2025」(Asia-Pacific Climate Leaders 2025)調査において、温室効果ガスの削減に貢献している優れた企業として上位350社に初めて選定されました。
本調査は、アジア太平洋地域に本社を置く約2,000社以上の企業を対象として、2018年から2023年にかけての温暖化ガスの削減度合いを、調査参加企業から提供されたデータに基づいて、各社の売上高に対するGHG(温室効果ガス)排出の削減率に、スコープ3※1の透明性、CDPスコアやSBT認定※2取得などの指標を加味して評価されたものです。
<環境への取り組み>
ロームは、「ロームグループ環境ビジョン2050」において、「温室効果ガス排出量実質ゼロ」に取り組むことを宣言しています。
・気候変動対策について
「2030年度に温室効果ガス排出量(スコープ1、2※1)を2018年度比で50.5%以上削減」等の目標を定め、グローバルで環境配慮型設備の導入やエネルギー転換による使用量の削減に取り組んでいます。2024年からは第三者検証の拡大により、自社で算定した温室効果ガス排出量スコープ1、2の検証率を100%としているほか、インターナルカーボンプライシング(ICP)制度を導入し、脱炭素経営を推進しています。
また、国内外全ての事業活動で使用する電力について、2050年度に100%再生可能エネルギー由来とする計画を公表しています。海外の主力生産工場を含めた複数拠点が既に再エネ100%で稼働しており、2024年度時点で導入率45.7%を達成、2030年度には65%まで引き上げる計画です。
また、2024年度は、企業等の環境関連の戦略や取り組みを評価・認定する国際的な非営利団体CDPより、「CDP気候変動Aリスト企業」に選定されました。ロームとして、最高評価の「Aリスト企業」への選定は気候変動分野では初めてです。
ロームは、今回の評価結果を励みとして、持続可能な社会の実現に向けて、今後も環境保全活動の推進と社会課題の解決に取り組み、ステークホルダーの皆様の期待に応えられる企業を目指してまいります。
〇参照記事:フィナンシャル・タイムズ:Asia-Pacific Climate Leaders 2024: the interactive listing
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※1Scope 1:自社での燃料の使用や工業プロセスでの直接排出
Scope 2:購入する電力などエネルギー起原の間接排出
Scope 3:自社のサプライチェーンなど、スコープ1、2以外からの間接排出 -
※2SBT認定(Science Based Targets認定):企業が温室効果ガスの排出削減目標を科学的根拠に基づいて設定し、その目標がパリ協定の水準と整合していることを示す国際的な認定制度です。