京都での活動
公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーションとロームの活動

ロームは、継続的に音楽文化の普及・発展に寄与することを目的に、1991年に創業者(佐藤研一郎)と設立した「公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション」と共に様々な音楽文化支援活動を実施しています。2023年度までに540名の奨学生を支援し、奨学生が出演する「スカラシップコンサート」を開催しています。
また、国際交流と若手音楽家育成を目的とした「京都・国際音楽学生フェスティバル」や世界で活躍する音楽家を育成するための「ローム ミュージック セミナー」の開催、音楽に関する公演・研究への助成などを行っています。


撮影:佐々木卓男
ロームシアター京都が制作拠点の教育プロジェクト「小澤征爾音楽塾」

世界的指揮者である小澤征爾が行う若手音楽家育成プロジェクト「小澤征爾音楽塾」公演の支援を行っています。オーディションで選ばれたアジアの若手音楽家が、世界で活躍する音楽家の指導を受け、一流歌手と共演する、他に例を見ないプログラムです。
また、子どもたちに音楽の素晴らしさを感じてもらい興味を持つきっかけになることを願った「子どものためのオペラ」を2015年より行っています。ロームシアター京都での公演に招待された京都の小学生は18,000名以上になります。


撮影:大窪道治、上仲正寿
音楽が溢れるイベント「ローム ミュージック フェスティバル」

2016年からはロームシアター京都を全館貸し切って行う音楽の祭典「ローム ミュージック フェスティバル」をスタートさせました。このフェスティバルでは、ロームとローム ミュージック ファンデーションが音楽家支援事業で関わり、現在はプロとして国内外で活躍する「ローム ミュージック フレンズ」(4,914名<2024年3月末時点>)や、関西の中高生たちによる演奏が行われます。期間中は地域一帯に音楽が溢れ、多くの方に楽しんでいただいています。

撮影:樋口航

ロームシアター京都メインホールにて
撮影:佐々木卓男
Japan Super Science Fair

Japan Super Science Fair(JSSF)は、立命館高校が主催されている、世界各国の理系高校生が京都で科学について交流する取り組みで、ロームは2013年から継続して参加しています。
本授業は、学生の皆さんに言葉の壁を乗り越えながらチームで協力してモノづくりの楽しさを体験していただくことを目的としています。
立命館高校へローム社員が訪問し講義をする「サイエンストーク」では、学生に電子部品や回路の機能について説明した後、導電性インクペン(Circult Marker)を使って紙の上に電子回路を作り、ロームの自社製品であるチップLEDを光らせる実験を行います。そして、その後、応用編として、電子回路を自由に設計するグループワークを行い、各グループ作品についてポスター発表と投票・表彰を実施しています。
ロームでは今後もこのような活動を通じて、次世代のエンジニアを目指す学生を応援していきます。


2023年度開催のJSSFの様子
立命館高校「SS Challenge」に参画

ロームは、2020年度より立命館高校に対してワークショップ授業を実施しています。「生徒に科学や技術の魅力を知ってもらいたい」「自ら考え、学ぶ場を設けたい」という同校の主旨に賛同し、キャリア教育の一環として研究所や大学、企業が授業を実施するプロジェクト「SS Challenge」に参画しています。
授業では、「半導体の技術で社会を変えていこう!」をテーマとし、生徒の皆さんにロームの技術についてより深く知ってもらうため、エンジニアが講師となって、商品・そしてロームの技術の1つであるセンサ技術を、デモ機の映像を通じて紹介します。
その後のワークショップでは、「センサを使った社会課題解決のアイデアを考えよう!」を課題テーマとして、グループごとに様々なセンサを活用した課題解決のアイデアを考えていただいています。今後も、このような教育支援活動を通して教育機関の期待に応えると共に、次世代を担う人財を生み出し、ひいてはそれが持続可能な社会に向けての一助となるよう取り組んでまいります。


LEDモノづくり授業

ロームでは京都市教育委員会の取り組みに賛同し、子どもたちのモノづくりへの興味・関心を高め将来の進路や夢について考える機会を提供するため、2010年度より「京都まなびの街 生き方探究館」にて自社製品を使ったブース展示とモノづくり授業を実施しています。
授業では、ロームの創業製品である抵抗器と三色に光るLEDを組み合わせた回路の工作を通して光の三原色やLEDの省エネ効果、モノづくりの楽しさと自身の将来について考えてもらいました。子どもたちは会社から来た先生の声に耳を傾け「回路ってこういった仕組みなんだ。」「いろいろな色に光ってキレイ。」など自ら作ったLED回路に夢中になっていました。
今後も多くの子どもたちにモノづくりの楽しさを体感し、将来の仕事を想像してもらうきっかけを提供するために、モノづくり授業を継続的に実施していきます。

ビオトープエリアでのイベント


ロームでは、2021年度より本社敷地内の生物の生息・生育に関する情報を把握し、保全・回復に役立てるため、外部の専門家と連携した生物調査を実施しています。
また、社員を対象とした生き物ガイドツアーを開催し、専門家のガイドと共に散策しながら、敷地内に生息している動植物に触れ、社員が生物多様性の重要性を再認識することを目的としています。本イベントは京都市との自然共生に関する連携施策の一環として、2023年度より近隣の小学生を対象にも実施しております。幼少時代に自然に親しみ、環境保全の重要性を学ぶ機会につなげるため、ビオトープエリアを定期的に社員や社員の家族、近隣の小学校や保育園向けに開放しています。社員とその家族を中心に行う農作業体験では、農家の方からレクチャーを受けながら、6月には芋の苗植えと田植えを行い、10月は植えた芋の収穫、稲刈りを実施しています。




フードドライブを実施

ロームは、社内フードドライブを実施しています。
フードドライブとは、各家庭で余った食品を集めて専門の団体や地域の福祉施設に寄付し、食の支援を必要とする子どもたちやひとり親家庭、困窮世帯などへ届ける活動です。
社員は、お米、レトルト食品、缶詰、お菓子などの食料品を持ち寄り、集められた食料品は、特定非営利活動法人フードバンクへ寄贈しており、必要な方々へお届けいただいています。


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