KR2002-Q06N5AA (新製品)
Li-ion電池1セルで高性能印字を実現したサーマルプリントヘッド主な仕様
特性:
印字幅[mm]
48
解像度・密度[dpi]
203
抵抗値[Ω]
80
ドット数[dots]
384
対応プラテンφ(Max.)[mm]
8
印字速度[mm/s]
50
放熱板
No
寿命走行距離[km]
50
寿命パルス[x100万パルス]
100
特長:
製品概要
背景
近年、物流の増加に伴う物流用モバイルラベルプリンタや電子マネー決済の普及に伴う決済端末の重要度が高まっています。モバイルラベルプリンタや決済端末などのモバイル型サーマルプリンタにおいては、印字速度と印字品位の関係からリチウムイオン電池2セル駆動タイプが主流となっていました。
リチウムイオン電池1セル駆動にすると、プリンタを小型化・軽量化させることができ、同時に省エネ化も可能になります。一方で、印刷速度が遅くなることやバッテリーの持続時間が短くなるためリチウムイオン電池1セル駆動化は課題となっていました。そこでリチウムイオン電池1セル駆動でも2セル駆動と同様に印字出力できるサーマルプリントヘッドを開発しました。
概要
「KR2002-Q06N5AA」は、サーマルプリントヘッドの構造を抜本的に見直しました。蓄熱層であるグレーズの設計を最適化したほか、特殊低抵抗発熱体を採用するとともに、発熱体上の保護膜構造も変更しました。これにより、発熱した熱量を感熱紙や転写リボンといった印字メディアに効率よく伝達できます。また、ドライバICと配線構造の改善により、デバイスに供給される電力を効率よく熱エネルギーに変換することで印字効率を向上しました。伝熱および電力の高効率化を同時に図ったことで省エネルギー化も達成しました。
これらの改善により、リチウムイオン電池2セル(7.2V)駆動タイプの従来品と同等の印字速度と印字画質をリチウムイオン電池1セルで実現しました。また1セル駆動サーマルプリントヘッドの従来品に対して、印字に必要な印加エネルギーを約30%削減することに成功しました。これらの特長から、サーマルプリンタ機器の小型・軽量化と省エネ化に貢献します。
アプリケーション例
物流ラベルプリンタ、在庫管理端末、決済端末用レシートプリンタ、POS(Point Of Sales)プリンタ