BD900M5EFJ-C (開発中)
QuiCur™, 車載向け 500mA, 可変出力, LDOレギュレータ
BD900M5EFJ-C (開発中)
QuiCur™, 車載向け 500mA, 可変出力, LDOレギュレータ
BD9xxM5-CシリーズはQuiCur™技術を搭載した低消費電流リニアレギュレータで、バッテリ直結の車載システムに最適です。本ICは45V耐圧、出力電流500mA、消費電流9.5µA(Typ)、出力電圧精度は±2.0%です。
QuiCur™とは?
QuiCur™とは、ローム株式会社独自方式により電源ICの応答性能を極限まで追求可能にする制御技術です。
主な仕様
機能安全:
特性:
ch
1
耐圧(Max.)[V]
45
Vin(Min.)[V]
6.2
Vin(Max.)[V]
42
Iout(Max.)[A]
0.5
Vout Type
Adjustable
Vout Accuracy
±2.0%
Circuit Current[mA]
0.009
Dropout Voltage (Typ.)[V]
0.36(Io=0.3A)
Ripple Rejection [dB]
70
Load Regulation[mV]
0.1%(Io=0.1 to 500mA)
Output Capacitor[µF]
1
Technology
QuiCur™
Shutdown Function
No
Thermal Shut-down
Yes
Over Current Protection
Yes
Over Voltage Protection
No
Under Voltage Lock Out
Yes
Discharge Function
Yes
Soft Start
No
動作温度範囲(Min.)[℃]
-40
動作温度範囲(Max.)[℃]
125
標準規格
AEC-Q100 (Automotive Grade)
特長:
- QuiCur™搭載
- AEC-Q100対応(Grade 1)
- 機能安全をサポート
- 車載対応品
- 過電流保護回路(OCP)
- 過熱保護回路(TSD)
- 低電圧誤動作防止回路(UVLO)
製品概要
背景
近年、自動車の電装化に伴って車載電源系統も増加しており、ECUに使われるマイコン等にバッテリー電圧から直接降圧可能なプライマリLDOの需要が増加しています。しかし、車載バッテリーから供給される電力には、急激な電圧変動が起こりやすく、プライマリLDOには入力電圧変動に対する優れた入力応答特性が求められます。同時に、ECUをはじめとしたLDOの後段デバイスでは動作時に負荷電流変動が起こりやすく、優れた負荷応答特性も求められます。一方、これらの特性向上には周波数特性の高周波化が重要ですが、電源の応答性能に寄与する位相余裕を確保しながら、周波数特性を高域に伸ばしたLDOの実現は困難でした。この課題をロームが克服した技術が高速負荷応答技術「QuiCur™」であり、新製品の高い応答性能にも大きく貢献しています。
概要
本製品は、ロームの高速負荷応答技術「QuiCur™」を搭載しており、負荷電流変動に対する応答特性が優れています。このため、入力電圧や負荷電流が変動した際でもアプリケーションの求める安定動作（出力電圧変動100mV以内：負荷電流変動0mA⇔500mA、Tr/Tf=1µ秒時）が実現可能です。また、消費電流9.5µA（Typ.値）という低電流動作も実現しているため、車載アプリケーションの低消費電力化にも貢献します。
アプリケーション例
ECUをはじめとした、車載プライマリ電源で動作する幅広いアプリケーションに採用可能です。
・燃料噴射装置（FI）やタイヤ空気圧監視システム（TPMS）などのパワートレイン系
・ボディコントロールモジュール（BCM）などのボディ系
・クラスタ、ヘッドアップディスプレイ（HUD）などのインフォテインメント系
