BD83A14EFV-M
4chカレントドライバ内蔵昇圧型 車載用白色LEDドライバ
このICはLCDバックライト向け白色LEDドライバです。LED駆動用カレントドライバを4ch内蔵しており、高輝度LED駆動に最適です。LED端子最大電圧が50Vなので中型LCDパネルの駆動に適しています。調光をPWM信号で制御し、最大20,000:1@100Hzでの設定が可能です。アナログ調光にも対応しており、PWM調光と組み合わせることで更なる高輝度域にも対応できます。昇圧アプリケーションに対応したDC/DCコンバータ制御が可能であり、動作入力電圧範囲は4.5V ~ 48.0Vです。
主な仕様
機能安全:
特性:
Topology
Boost
Vin(Min.)[V]
4.5
Vin(Max.)[V]
48
Total Output Current (Max.)[mA]
600
Per Channel Drive(Max.)[mA]
150
Number of Outputs
4
Vout(Max.)[V]
50
Switching Frequency (Max.)[MHz]
2.42
Dimming
DC / PWM
Operating Temperature (Min.)[°C]
-40
Operating Temperature (Max.)[°C]
125
Package Size [mm]
7.8x7.6 (t=1)
Common Standard
AEC-Q100 (Automotive Grade)
特長:
- AEC-Q100対応(Grade 1)
- 機能安全をサポート
- LED駆動用カレントドライバ4ch内蔵
- カレントモードタイプの昇圧DC/DCコンバータ
- ロードスイッチ(M1)制御端子
- PWM調光
(20,000: 1@100Hz、100Hz ~ 25kHz) - パルス入力によるDC調光機能
- スペクトラム拡散機能
- DC/DC発振周波数外部同期機能
- LSI保護機能(UVLO、OVP、TSD、OCP)
- LEDアノード/カソード地絡保護機能
- LEDオープン/ショート保護機能
製品概要
背景
近年、ADAS(先進運転支援システム)の進化やカーインフォテインメントの機能増加に伴い、車載ディスプレイの大型化が進んでいます。そのため、車載ディスプレイに搭載される液晶バックライト向けLEDドライバに対しては、定格出力電流の増加と消費電力の低減を両立した、高効率駆動が求められています。また、車載ディスプレイにちらつきが発生すると視認性が悪くなり不安全な状態に陥るため、LEDドライバには高い信頼性が求められています。一方、従来のLEDドライバでは、IC自体の消費電力の大きさやPWM調光時のちらつき発生リスクなどが課題となっていました。ロームは、独自の低消費電力化技術とシームレスPWM調光により、低消費電力かつ低輝度から高輝度までちらつきが発生しにくい液晶バックライト向けLEDドライバを開発しました。
概要
LEDドライバの電流制御回路における損失を独自の低消費電力化技術により低減。これにより、一般的な仕様条件(LED回路電流:80mA/ch、電源電圧:12V)で比較した場合、IC全体の消費電力を従来品比で約20%削減できるため、消費電力が特に課題となる中・大型車載ディスプレイを搭載したアプリケーションの低消費電力化に貢献します。また、DC調光とPWM調光の2種類を搭載しており、幅広い仕様に対応できます。なお、PWM調光には、低輝度から高輝度まで電流帰還モードの切り替えが発生しない、ローム独自のシームレスPWM調光を採用。一般的なPWM調光でちらつき発生の原因となる、低輝度時と高輝度時における電流帰還モードの切り替えが不要なため、ちらつき発生リスクを低減でき、アプリケーションの信頼性向上に貢献します。
アプリケーション
- ・電子ミラー(サイドミラー、バックミラー)
- ・メータークラスター
- ・カーインフォテインメント
- ・ヘッドアップディスプレイ(HUD)
5インチクラスから10数インチクラスまで、幅広いディスプレイサイズに対応可能です。
リファレンスデザイン / アプリケーション評価キット
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- Evaluation Board - REFLED004-EVK-001
4ch 白色LEDドライバ 電流ドライバ内蔵型 昇圧DC-DCコンバータ 車載用 BD83A14EFV-M