BD14000EFV-C
4-6セル直列対応 車載向け蓄電素子セルバランスLSI
BD14000EFV-Cは、4セル~6セルに対応したシャント方式の蓄電素子バランサ機能を内蔵した自己完結型セルバランス用LSIです。セルバランス必要全機能を内蔵しており、本LSIのみにて蓄電素子のセルバランスを実現可能です。
電気2重層キャパシタ(EDLC)(セル電圧検出範囲:2.4V~3.1V)に使用可能です。同様の特性(耐圧など)を持つセルバランス必要な蓄電素子に使用可能です。過電圧検出機能を複数内蔵し、セル劣化などの異常モードの検出も可能です。また、イネーブル制御も可能であり、アプリケーションに応じた動作設定が可能です。
包装個数250個の小口リール品もご用意しております.→BD14000EFV-CH2
主な仕様
機能安全:

特性:
Supply Voltage(Min.)[V]
8
Supply Voltage(Max.)[V]
24
ON Resistance [mΩ]
1
Cell Voltage Detection (Min.)[V]
2.4
Cell Voltage Detection (Max.)[V]
3.1
Operating Temperature (Min.)[°C]
-40
Operating Temperature (Max.)[°C]
105
Package Size [mm]
10.0x7.6 (t=1.0)
Common Standard
AEC-Q100 (Automotive Grade)
特長:
- AEC-Q100対応
- EDLCセルバランサ必要機能を1チップ化.
- 自己完結型EDLCバランサ機能.
- シンプルにバランス可能なシャント抵抗方式を採用.
- 4~6セル直列接続に対応.
- LSIを直列に多段接続可能.
- 過電圧検出フラグ出力内蔵.
- 検出電圧は設定可能
製品概要
製品概要


BD14000EFV-Cは、4 ~ 6セルに対応したシャント方式の蓄電素子バランサ機能を内蔵した自己完結型セルバランスICです。EDLCセルバランスに必要な機能を業界で初めて1チップ化※したことにより、EDLCモジュールが手間要らずでシンプルに設計可能となりました。
EDLCを接続するだけで評価が可能な評価ボードを用意しており、セルバランスの動作を確認することができます。
※2014年10月ローム調べ
資料のダウンロードはこちら
BD14000EFV-C 製品紹介動画
特長:簡単にEDLCモジュール設計!
セルバランス機能を実現するには、多くのディスクリート部品を扱う必要があるため、実装面積や設計負荷、機能の信頼性確保に課題を抱えていました。これらの課題に応えるため、小型で簡単に実装でき、安心の保護機能も内蔵したEDLCセルバランスICを商品化しました。
【特長】
自己完結型EDLCバランサ機能
4 ~ 6セル直列接続に対応
シンプルにバランス可能なシャント抵抗方式採用
検出電圧の設定で様々な耐圧のEDLCに対応
(2.4V ~ 3.1V / 0.1Vステップ設定)
ICの直列多段接続で容易な拡張性
安心の制御コントロール/過電圧検出機能
更に安心のセルフヘルスチェック機能
【アプリケーション】各種EDLCシステム用
- EV、HEV車やアイドリングストップ車の回生蓄電システム
- 産機、建機の回生蓄電システム
- 瞬低装置(UPS)などの電源安定化装置用途など
シャント方式セルバランス用抵抗には、接合信頼性が高く、定格電力の大きいロームのLTRシリーズが最適です。
【EDLCモジュールの小型化】

従来20個以上のディスクリート部品で構成されていたEDLCセルバランス機能を業界で始めて1チップ化しました。実装面積も約38%削減が可能です
【容易な拡張性】

検出電圧を任意のセルバランス電圧(2.4 ~ 3.1V / 0.1Vステップ)で設定可能で、様々な耐圧のEDLCに対応可能です。 また、大容量のEDLCを直列に接続して高電圧を発生させる使用法が増えています。このような用途に対し、本製品を複数個直列に接続することで容易にセルバランス機能を拡張することができます。
【安心の安全機能】
EDLCを安全にセルバランスしていただくために以下の機能を搭載しており、また車載の国際品質規格AEC-Q100に準拠しています。
- EDLCセル電圧の2段階過電圧検出機能
- セルバランス動作のセルフチェック機能
関連情報
EDLCとは?
EDLC(Electric Double Layer Capacitor / 電気二重層キャパシタ) EDLCは蓄電デバイスの一種で、リチウムイオン電池などの2次電池と比較した場合エネルギー密度には劣りますが、出力密度に勝るという特徴を備えています。また、充放電繰り返しによる性能劣化が少なく(長寿命)、外部短絡しても故障しない(安全)、構成材料に重金属を含まない(環境にやさしい)などの利点があります。 従来は小容量のものが、モバイル機器など小型電源のバックアップや安定化に使用されることが主でしたが、近年では大容量化(300F以上)も進み、急速充放電が可能という特徴を生かし、より大きな電力を扱う車載や産業機器の電源補助やエネルギー回生などにも使われるようになってきています。
蓄電素子(EDLC)セルバランスIC以外にも独自の技術を活かしてお客様のニーズに沿った製品開発を進めるとともに、さらなる製品シリーズの拡充に努めてまいります。