YQ10RSM10SD
トレンチMOSバリア構造, 100V 10A, TO-277A, 高効率パワーSBD

YQ10RSM10SDは低VFと低IRのトレードオフ改善を突き詰めた高効率なショットキーバリアダイオードです。低VFでありながら高温動作時の安定動作を実現しています。スイッチング電源やフリーホイールダイオード、逆接続保護の用途に最適です。小型化された薄型でワイヤレス構造のTO-277パッケージを採用しています。

データシート 在庫確認*
* 本製品は、STANDARD GRADEの製品です。
車載機器への使用は推奨されていません。

主な仕様

 
形名 | YQ10RSM10SDTL1
供給状況 | 推奨品
パッケージ | TO-277GE
包装数量 | 4000
最小個装数量 | 4000
包装形態 | テーピング
RoHS | Yes

特性:

Configuration

Single

パッケージコード

TO-277A

実装方法

Surface mount

端子数

3

尖頭逆方向電圧 VRM [V]

100

直流逆方向電圧 VR [V]

100

平均整流電流 IO[A]

10

尖頭順サージ電流 IFSMシングル[A]

200

順方向電圧 VF(Max.) [V]

0.67

IF @順方向電圧 VF[A]

10

逆方向電流 IR(Max.) [mA]

0.08

VR @逆方向電流 IR [V]

100

保存温度範囲 (Min.) [℃]

-55

保存温度範囲 (Max.) [℃]

175

パッケージサイズ [mm]

4.6x6.5 (t=1.2)

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特長:

  • 高信頼性
  • パワーモールド
  • 低VF / 低IR
  • 低容量

類似品

 

グレードが異なる製品

YQ10RSM10SDTF   Grade| Automotive Status推奨品

製品概要

 

背景

さまざまな種類があるダイオードの中でも、高効率なSBDは各アプリケーションでの採用が増加しています。特に、トレンチMOS構造のSBDは、プレーナ構造のSBDに比べてVFが低くなるため、整流用途などで高効率を実現可能です。一方、一般的なトレンチMOS構造の場合、プレーナ構造よりもtrrは悪化するため、スイッチング用途で使う時の電力損失が大きくなることが課題でした。これに対してロームは、独自のトレンチMOS構造を採用し、トレードオフの関係にあるVFとIRを同時に低減した上で、業界最高クラスのtrrも実現したYQシリーズを開発しました。今後もロームは、低耐圧から高耐圧まで、半導体デバイスの品質向上に努めるとともに、特長あるラインアップの強化を進め、アプリケーションのさらなる小型化、低消費電力化に貢献していきます。

概要

「YQシリーズ」は、ロームのダイオードで初めてトレンチMOS構造を採用しています。独自の構造設計により業界最高クラスのtrr(15ns)を実現しているため、同様にトレンチMOS構造を採用する一般品と比較して、trr単体の損失を約37%、スイッチング損失全体を約26%削減しており、アプリケーションの低消費電力化に貢献します。また、トレンチMOS構造の採用により、順方向印加時に損失となるVFと逆方向印加時に損失となるIRの両方をプレーナ構造の従来SBDに比べて改善しています。これにより、整流用途などの順方向で使う際の電力損失とSBDで最も懸念される熱暴走リスクを低減します。これらの特長により、発熱しやすい車載LEDヘッドランプの駆動回路やxEV用DC-DCコンバータなど、高速スイッチングを行うアプリケーションに最適です。

ローム製パワーSBD ラインアップ
トレンチMOS構造の一般品と新製品で比較したtrr

対応アプリケーション例

・車載LEDヘッドランプ ・xEV用DC-DCコンバータ ・産業機器電源 ・照明