ロームグループ　マレーシア工場に新棟竣工
需要が拡大する絶縁ゲートドライバICを中心にアナログICの生産能力を強化

2023年10月13日

竣工式の様子

竣工式の様子

アナログICの生産能力強化のため、マレーシアの製造子会社であるROHM-Wako Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.（以下、RWEM）に建設していた新棟が、このたび完成し、竣工式を執り行いました。

RWEMでは、これまでダイオードやLEDなど小信号デバイスを中心に生産しておりましたが、新棟ではアナログICの注力商品の一つである絶縁ゲートドライバの生産を予定しています。
絶縁ゲートドライバは、IGBTやSiCといったパワー半導体を最適に駆動させるためのICで、電気自動車や産業機器の省エネ、小型化を実現する上で重要な役割を果たすため、需要の拡大が期待される商品です。
今回、生産能力強化を図るとともに、BCM（事業継続マネジメント）の観点からアナログIC生産工場の多拠点化を推進するため、RWEMとして初めてICの生産を開始します。

新棟は、さまざまな省エネルギー技術を用いた設備を導入し、環境負荷軽減（従来比CO2 約15%削減見込）に努めるとともに、最新の各種災害対策を導入することによりBCM体制の一層の強化を図っております。今後、製造装置の導入を進め、2024年10月より稼働予定で、RWEM全体の生産能力は最終的に約1.5倍になる見込みです。

ロームグループは、今後も市場の状況をとらえながら、中期経営計画に基づいた生産能力の強化を進めるとともに、BCM対策を徹底し、お客様への安定供給に努めてまいります。

RWEM新棟

＜RWEM新棟 概要＞

構造 地上3階
建築面積 9,860m²
延床面積 29,580m²
竣工 2023年8月
稼働予定 2024年10月
住所 マレーシア
クランタン州
コタバル

＜社名変更のお知らせ＞

RWEMは2024年1月に社名を「ROHM Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd.」に変更しますので、あわせてお知らせいたします。竣工式では、社名変更のセレモニーも実施いたしました。

新社名発表の様子
新社名発表の様子
ローム・ワコー株式会社 名誉会長　吉岡 洋介　（右）
ローム株式会社 代表取締役社長　松本 功　（中央）
ROHM-Wako Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd. 代表取締役社長　橋本 秀起　（左）

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