よくあるお問い合わせ | ローム半導体 ROHM

ZIPファイルに圧縮されたLEXIDE-U16のワークスペースを展開して使うと，ウィンドウの位置情報などがリセットされてしまいます。
どのように対応すれば良いでしょうか？
- LEXIDE-U16のウィンドウの位置情報はワークスペースの.metadata\.pluginsフォルダに格納します。
  Windows標準のZIP機能（エクスプローラーで[右クリック]＞[送る]＞[圧縮(zip形式)フォルダー]）を使用してZIPファイルに圧縮すると，ドットから始まるLinux形式のフォルダの一部が圧縮されない場合があります。この場合，そのZIPファイルを展開してLEXIDE-U16で開くとウィンドウの位置情報がリセットされてしまいます。
  ワークスペースを圧縮する場合は，7-ZipやLhaplusなどLinux形式のフォルダに対応した圧縮アプリを使用して圧縮してください。

LEXIDE-U16起動時に表示される「Select a directory as workspace」ダイアログで「Use this as the default and do not ask again」をチェックすると，以降はこのダイアログが表示されなくなりますが，再度「Select a directory as workspace」ダイアログを表示させる方法を教えて下さい。
- 「Select a directory as workspace」ダイアログを再表示させる方法は以下です。
  1. LEXIDE-U16メインメニューの[Window] > [Preferences]を選択する
  2. [Preferences]ダイアログの左枠から[General] > [Startup and shutdown] > [Workspaces]を選択する
  3. [Prompt for workspace on startup]チェックボックスを有効にする

IDEU8を使ってソフト開発をしています。IDEU8からDTU8のデバッガを起動した時「ソースファイルが見つかりません」のエラーダイアログが表示されます。アセンブラは表示されますが，Cソースコードが表示されません。
- デバッグ情報が含まれていないことが想定されます。
  IDEU8の「コンパイル/アセンブルオプション」と「ターゲットオプション」をご確認ください。
  
  【コンパイル/アセンブルオプション】
  「一般」タブの「デバッグ情報を出力する」をチェックしてください。
  
  【ターゲットオプション】
  「一般」タブの「デバッグ情報を出力する」をチェックしてください。
  
  上記を設定後，再度ビルドし，DTU8を起動し直してください。

ROM容量64Kバイト以下のマイコンからROM容量64Kバイト超のマイコンへ変更を考えています。
メモリモデルがSmallからLargeに変わる際，ポインタや配列などで注意すべき点はありますでしょうか？
- メモリモデルがSmallからLargeになることに伴い，関数へのポインタのサイズが2バイトから3バイトに変わります。
  ご注意いただきたいのは，関数へのポインタの配列です。
  Largeモデルの関数へのポインタ単体のsizeof演算結果は3となりますが，関数へのポインタの配列の場合，各要素の後ろに1バイトのパディングが挿入されます。
  このため，要素が5個の場合，配列のサイズは
  （（ポインタのサイズ3バイト）＋（パディング1バイト））*（要素数5）＝20バイトとなります。
  詳細は『CCU8プログラミングガイド』の「1.5.2.2 char 型以外の配列」を参照ください。
  
  また，配列の要素数を算出する場合に，一般的には，配列全体のサイズを配列の要素のサイズで割って算出すると思います。
  そこで，配列の要素数を算出するマクロとして，以下のようなマクロを定義する場合があります。
  #define ARR_NUM(array) (sizeof(array)/sizeof(array[0]))
  ポインタのサイズが3バイトの場合，配列全体のサイズには各要素に1バイトのパディング分が含まれているため，要素数が正しく算出されません。この場合，以下のように変更いただく必要があります。
  #define ARR_NUM(array) (sizeof(array)/(sizeof(array[0]) == 3 ? 4 : sizeof(array[0])))

データフラッシュドライバを組み込んだプログラムを書き込んだ状態でLEXIDE-U16にてデバッガを起動すると，データフラッシュ領域の全セクタが消去(0xFF)されてしまいます。
- プログラム中のデータフラッシュ消去処理が実行されたことが原因と思われます。
  マイコンに電源が投入されるとプログラムは実行を開始します。
  その後，LEXIDE-U16にてデバッガを立ち上げると，デバッガがプログラムを停止させます。
  デバッガを立ち上げるまでの間に実行されたプログラムにデータフラッシュ消去処理が含まれると，データフラッシュ領域が消去されます。
  これにより，デバッガ起動でデータフラッシュ領域が初期化されるように見えているものと思われます。

LEXIDE-U16にて，プロジェクトをコピーして派生品開発しています。
デバッグ中にソースを変更して再度デバッグをする際，変更していないファイルを含め，すべてがビルドの対象になってしまいます。
変更したファイルだけをビルドするにはどのように設定すればいいでしょうか？
- プロジェクトにコピー元の情報が残っているためです。
  以下の手順にてコピー元の情報を削除し，設定し直してください。
  
  プロジェクトを右クリック＞ [Properties] ＞ [C/C++ Build] ＞ [Refresh Policy]
  (1) "a"に表示されているコピー元のプロジェクトを"b"の[Delete]ボタンで削除
  (2) "c"の[Add Resource]ボタンをクリックして現在のプロジェクトを追加
  図1

関数や変数を機能毎にメモリマッピングする方法を教えてください。
- アプリケーションノート『関数・変数等の特定領域への配置方法』を参照ください。
  関数やRAM変数を特定の領域に配置する方法を記載しています。
  アプリケーションノートは弊社サポートサイトからダウンロードできます。
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LEXIDE-U16にて，リファレンスソフトウェアのサンプルプログラムを参考にしています。
ドライバ関数などの定義内容を確認する方法を教えてください。
- LEXIDE-U16の編集画面上で探したい関数名を選択した状態（カッコは含まない）で右クリックで表示されるポップアップメニューから[Open Declaration]を選択すると，定義されている関数の内容が表示されます。
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LEXIDE-U16のデバッグ時において，[Expression]ビューで10進数を表示する方法を教えてください。
- 10進数で表示したい変数を選択して右クリックで表示されるポップアップメニューから
  [Number Format] > [Decimal]を選択することにより10進数で表示できます。
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MWU16でソフトをAddListしようとした際，下記のエラーが表示されて先に進めません。
"Data record having duplicate address was found include in ～"
対応方法について教えてください。
- このエラーは，あるアドレスが重複していることを示します。
  原因として以下が想定されます。
  ①1つのファイルの中でアドレスが重複している。
  ②複数ファイルをAddListした際，それぞれのファイルに同じアドレスのデータが存在する。
  
  対処方法を以下に記します。
  ①割込みのベクタアドレス0～7Fhの定義が重複していることが考えられます。
  最初にマップファイル（*.map）を参照し，どのアドレスがオーバーラップしているかをご確認ください。
  オーバーラップしている箇所には，以下のように左側に*OVL*が表示されます。
  *OVL* S CODE* 00:0010 00:004F 0040(64) (absolute)
  
  “#pragma interrupt”を検索して，ベクタアドレスを重複して定義している箇所がないかをご確認ください。
  該当する箇所があった場合，どちらかを削除してください。
  リンク時のワーニング発生時にビルドを停止するオプション"Stop by warning occurrence"を有効にすることにより，この問題を確実に検出できます。
  
  ②AddListするファイル間でアドレスが重複していないか確認ください。
  また，音声データやテーブルデータなど別途作成したファイルを追加する場合は，オフセットが設定されずにAddListされていることが考えられます。
  この場合，AddListを行う際はオフセットを設定してファイルを追加してください。
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