光学式脈波センサ BH1792GLC

近年、スポーツバンドやスマートウオッチなどのウエアラブル機器がたくさん発売されております。
その中には脈拍数を計測できるものもあり、その測定には脈波センサが使用されています。
そこで、これらのウエアラブル機器向けに、ロームの光学式脈波センサBH179xシリーズをご提案します。
先ず、光学式脈波センサのしくみを説明します。
脈波は、脈動による血管の容量変化を、LEDから照射された光の反射光の変化を測定することで、計測します。
測定された波形はこのようなものとなります。
ウエアラブル機器は公園やビーチなどの屋外で使用されることも想定されますが、太陽光に含まれる赤外線などの影響を受け、安定して脈波を測定できないという課題がありました。
また、ウェアラブル機器は搭載できるバッテリー容量に制限があることから低消費電力化も必要です。
ロームの脈波センサはこのような課題に対応したセンサになります。
それではこのデモ機で、LED電球の光を外乱光にみたてて、フィルタありなしの影響を見てみます。
上段がフィルタなし、下段がフィルタありの波形です。
フィルタなしでは、外乱光の影響で波形がばらつくのに対し、フィルタありでは、安定した波形を得ることができています。
ローム独自の光学フィルタにより、安定した波形が得られることで、照射するLED輝度をおさえても波形認識が可能なことから、LED電流の大幅低減が可能となりました。
LEDを含む動作時消費電流は業界トップクラスとなっており、バッテリー消費の低減に大きく貢献します。
"こちらが、ロームの光学式脈波センサのラインアップです。
新製品のBH1792GLCは高速サンプリング1024Hzに対応し、単なる脈拍数測定だけでなく、ストレス測定や血管年齢測定など、バイタルセンシングのサポートも可能となります。
さらに、ウエアラブル機器の装着判別用赤外線センサを内部に取り込み、システムの簡略化にも大きく貢献します。
これらロームの脈波センサを簡単に評価していただく為に、センサ評価キットのシールド基板に搭載可能な脈波センサモジュールも準備しています。
これらセンサモジュールはArduino Unoなどのオープンプラットフォームを使うことで、簡単に動作確認して頂けます。
こちら、ネット商社様より購入が可能です。詳しくはROHMホームページをご確認ください。
それでは、このモジュールを使って脈波を見てみましょう。
"モジュールはシールド基板のI2Cエリアに装着。
LED電源は5Vポートに接続して下さい。
基板のVDDは3Vに設定します。"
セットアップが完了した状態がこちらです。
Arduin Unoには脈波センサ用プログラムが書き込みされています。
使い方マニュアルや、プログラムはロームセンサ評価キット特設ページからDLして下さい。
いかがでしたか?
このように、Arduino Unoを使ってロームの脈波センサが簡単に評価できます。
ロームの脈波センサIC!
拡大するウエアラブル機器に向けて大きく貢献していきます。

関連情報

製品ページ 光学式脈波センサIC BH1792GLC
特設ページ BH1792GLC