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絶対最大定格を一瞬だけ越えての使用はできますか?
絶対最大定格を越えての使用は一瞬だけでもできません。ブレークダウンしてトランジスタが破壊したり、hFEが低下するなど劣化の可能性があります。単発パルスの場合、使用できる範囲は安全動作領域(SOA)をご確認下さい。連続パルスの場合は電力計算や素子温度の計算が必要になります。詳しい判断手順は、「使用可否判断方法」・「素子温度の計算方法」をご参考下さい。
(また、合わせて "ディレーティング"に関する項もご参照下さい。)
Products:
Bipolar Transistors
,
MOSFETs
FAQ ID: 230
ベース電流の最大定格はいくらですか?
ベース電流の最大定格はコレクタ電流の最大定格の1/3です(ダーリントン接続トランジスタの場合は1/10です)。
例.2SD2656の場合
コレクタ電流最大定格はDCで1A 、パルスで2Aなので、ベース電流最大定格はDCで333mA、パルスで666mAになります。
デジトラの場合は、仕様書に記載してあるVinの定格を守れば入力電流が定格内になるようにVinの定格を設定してあります。
Products:
General Purpose Bipolar Transistors
,
Complex Transistors
,
Darlington Transistors
FAQ ID: 231
コレクターエミッタ間に耐圧と逆方向の電圧を印加できますか?
NPNトランジスタの場合、エミッタをGNDとしてコレクタに正の電圧を印加していったときの耐圧が仕様書に記載しているVCEOです(PNPトランジスタの場合はコレクタをGNDとしてエミッタに正の電圧を印加していったときの耐圧がVCEOです)。
これと逆方向(NPNの場合、コレクタをGNDにしてエミッタに正の電圧を印加した場合)の耐圧はエミッタ-ベース間の耐圧とほぼ同じになります。エミッタ-ベース間の耐圧は通常5-7V程度なので、コレクタ-エミッタ間の逆方向の電圧は5V以下でご使用いただくよう、お願いいたします(コレクタ-エミッタ間の逆方向に耐圧に近い電圧をかけるとhFE低下などの劣化が起こることがあります)。コレクタ-エミッタ間の逆方向の電圧が5V以下なら、電流はリーク電流程度しか流れません。
デジタルトランジスタも上記と同様にコレクタ-エミッタ間(OUT-GND間)の逆方向には5Vまで電圧を印加することができますが、GND-IN間に抵抗が入っている場合では、この抵抗を介して電流が流れます。
Products:
General Purpose Bipolar Transistors
,
Complex Transistors
,
Darlington Transistors
FAQ ID: 232
hFEの実力値はどれくらいバラついていますか?
hFEの範囲は弊社仕様書に示しております。上限・下限ともに表示しているものもあれば下限のみを示している品番もございます。上限・下限ともに示している品番につきましては、実力値はその全範囲の値になることがあります。下限のみを示している品番につきましては、実力値は下限値の数倍程度の範囲にあることが多いですが、詳しくは
お問い合わせ
ください。
Products:
General Purpose Bipolar Transistors
,
Complex Transistors
,
Darlington Transistors
FAQ ID: 233
瞬間的に定格電流以上の電流が流れますが、使用可否判断はどのようにすればいいですか?
製品毎のSOA(Safe Operating Area)がありますので、エリア内であれば使用可能と判断いたします。
例:VDS=20V、Idpeak=2A、Pw=100μs時 ⇒ Pw=100μsのエリア内なので使用可能です。
Products:
Bipolar Transistors
,
MOSFETs
FAQ ID: 237
周囲温度が変わった時にどのような事に注意が必要ですか?
許容損失(Pc)は周囲温度(Ta)に合わせて、軽減(ディレーティング)する必要があります。以下のグラフからトランジスタにかかる電力を周囲温度に合わせて軽減して下さい。
安全動作域(SOA)のディレーティングも必要ですので詳しくは「ロームのトランジスタを安心してお使いいただくために-TR使用可否判断方法」をご参照ください。
また、電気的特性では 例えばバイポーラトランジスタ/デジタルトランジスタの場合, 入力電圧(VBE, VI(on), VI(off),)や hFE, GIは温度により特性が変動します。電気的特性曲線グラフから温度が変化した時も動作に問題がないように設計して下さい。MOSFETも同様に配慮下さい。
Products:
Bipolar Transistors
,
MOSFETs
FAQ ID: 239
トランジスタ/ダイオード製品のMSDS(SDS)はありますか?
トランジスタ、ダイオード製品については、 固形物に該当しMSDS作成及びその提供が適用されません。
Products:
Bipolar Transistors
,
MOSFETs
FAQ ID: 340
トランジスタの熱抵抗で、パッケージが同じものは、チャンネル外気間の熱抵抗は同じになると考えてもいいですか?
小信号品では同じと考えて頂いても大きな差異はありません。
ただしパワー品では、定格によって同パッケージでも熱抵抗値は異なります。
Products:
Bipolar Transistors
,
MOSFETs
FAQ ID: 381
トランジスタの熱抵抗で、熱量が大きく、条件時の記載以上の基板面積を必要と考えられる場合、その時の算出方法はどのようにすればいいですか?
個別に使用基板でのRthの測定が必要となります。
Products:
Bipolar Transistors
,
MOSFETs
FAQ ID: 382
なぜハロゲンフリー化するのか?
従来よりRoHS指令に対応する臭素系難燃剤を含むモールド樹脂を使用していましたが、さらなる環境影響低減のために、ハロゲンフリー樹脂を採用していきます。
ロームのハロゲンフリーの定義(均質材料中で):
①塩素が900ppm以下
②臭素が900ppm以下
③塩素および臭素の合計含有率が1500ppm以下
④三酸化アンチモンが1000ppm以下。
これは、IEC61249の規定に適合し、環境管理に厳しい欧州主要メーカー要望値を満足するものです。
Products:
Bipolar Transistors
,
MOSFETs
FAQ ID: 418
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