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京都の街を暖かく照らすロームのイルミネーション ~環境に優しいCSR活動で社会貢献~

12/25/2017

半導体メーカーのロームは毎年クリスマスに先駆けて、イルミネーションを実施しており、京都本社周辺を暖かく照らし出している。今年で19回目の開催となり、昨年を上回る86万球の電球を使用。日本の歴史ある街京都の中で非常に大きなイルミネーションとしてよく知られており、年々進化し続けている。

毎年テーマを設けてイベントを開催。2017年のテーマは、カラフルでにぎやかな光のサーカスが出現する"Lighting Circus"である。テーマは毎年新しいものとなっているが、イベントの目的は変わらず、イルミネーションで街を暖かく照らし、街に住んでいる方、京都を訪れる方に楽しんでいただく、ということである。
 


ロームのイルミネーションは、CSR(Corporate Social Responsibility)活動の一貫として実施されている。
半導体メーカーとして業績の向上に努めるだけでなく、環境、メセナ、地域貢献をはじめとして、ステークホルダーの皆様の期待に応え、幅広く社会貢献に努めていくことが重要だ、と中田氏は語る。
 


近年、世界ではさまざまな社会課題を解決しつつ、企業活動を実践していくという「CSV(Creating Shared Value)」という考え方が広がっている。しかし、ロームにとっては新しい考えではない。創業から50余年、企業規模や経営環境は大きく変わっているが、良い商品を国の内外へ永続かつ大量に供給し、文化の進歩向上に貢献するという、根幹となる考え方は不変だ。常に、省エネルギー、安全、快適、そして小型化をキーワードに革新的な製品開発、高品質なモノづくりを進めている。

 

ロームイルミネーションの見所

ロームのイルミネーションは見所が豊富だ。
まず、イルミネーションの玄関口、五条通りと佐井通りの交差点で迎えるのは、ロームイルミネーションのシンボルとして親しまれる、ヤマモモの木。白のLEDを基調とした洗練された光で彩られる。ヤマモモの花言葉である、「一途」、「ただ一人を愛する」のとおり、来場された方々の愛の温かさ、大切な人への想いを照らし出している。
 


次に、ヤマモモの木を抜けた佐井通りの歩道沿いにずらりと並んだ20本のメタセコイアの木々。木々にはイルミネーションが張り巡らされ、並木道が眩い輝きに満ち溢れる。日本の中でも京都が有名と言われる紅葉が体験でき、葉が落ちるにつれてイルミネーションの雰囲気の変化も楽しむことができる。

また、名倉公園に隣接している芝生広場では縦13.5m×横9mの大きなLEDのディスプレイがあり、芝生に散りばめられたLEDボールが音楽に合わせて赤、青、緑と色とりどりにその輝きを変化させる。イルミネーションと音楽の融合を大人も子供も楽しむことができる。
 


 

土日祝イベント

土・日・祝日には、芝生広場でのパフォーマンスショーに加え、名倉公園に不思議なドアが登場。サーカス団員のかけあいを通じて不思議な世界を楽しむことができ、家族連れに大人気なイベントとなっている。
 


さらに、昨年も好評であった「大学生アカペラコンサート」も開催。関西圏の13大学のアカペラサークルから合計40チームが参加し、LEDスクエアビジョンや芝生のLEDが歌声とともにうつりかわる幻想的なステージで、学生の皆さんの歌声に癒される特別な時間が過ごせる関西最大級のアカペライベントだ。
 


 

環境に配慮したイルミネーション

これまでもロームは「森の中の工場」をコンセプトにして本社周辺の緑化整備を進めることにより、美しい街づくりに努めてきた。イルミネーションにおいても、環境に配慮したものとなっている。例えば、イルミネーションで一番気になるのが点灯時に必要な電力だが、ロームでは自社テクノロジーを駆使したLEDを活用している。また、自然エネルギーによって発電されたグリーン電力を使用するとともに、エコ活動で実施されたCO2削減量からイルミネーションで排出されるCO2排出量を差し引く「カーボン・オフセット」を利用している。

イルミネーションはロームの数あるCSR活動のひとつにすぎない。今後も、CSR活動を通じて土台をしっかりと固め、CSV活動につなげていくことが大切になってくる。社員一人ひとりがこうした活動を通じて社会に貢献していると実感し、モチベーション高くチャレンジする会社でありたいと思う、中田氏は語る。