BM63374S-VC
600V IGBT搭載 インテリジェントパワーモジュール (IPM)

ゲートドライバ、ブートストラップダイオード、IGBT、回生用ファストリカバリダイオードを1パッケージに搭載したインテリジェントパワーモジュール(IPM)です。

データシート 在庫確認*
* 本製品は、STANDARD GRADEの製品です。
車載機器への使用は推奨されていません。

主な仕様

 
形名 | BM63374S-VC
供給状況 | 購入可能
パッケージ | HSDIP25VC
包装数量 | 60
最小個装数量 | 12
包装形態 | チューブ
RoHS | Yes
長期供給プログラム | 10 Years

特性:

パワーデバイス

IGBT

VCES [V]

600

IC [A]

15

Vce(sat) [V]

1.5

推奨スイッチング周波数[kHz]

~20

絶縁耐圧[Vrms]

1500

保存温度範囲 (Min.)[℃]

-40

保存温度範囲 (Max.)[℃]

125

パッケージサイズ [mm]

38x24 (t=3.75)

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特長:

  • DC入力、3相AC出力 IGBTインバータ
  • 600V/15A
  • 下側 IGBT オープンエミッタ
  • ブートストラップダイオード内蔵
  • 上側 IGBT ゲートドライバ(HVIC): SOI(Silicon On Insulator)プロセス採用、駆動回路、高圧レベルシフト回路、ブートストラップダイオード電流制限回路、制御電源電圧低下時誤動作防止回路(UVLO)
  • 下側 IGBT ゲートドライバ(LVIC): 駆動回路、短絡電流保護回路(SCP)、制御電源電圧低下時誤動作防止回路(UVLO)、熱遮断回路(TSD)、アナログ温度出力回路(VOT)
  • エラー出力(LVIC): 下側IGBT 用SCP、UVLO、TSD 動作時エラー出力
  • 入力インタフェース3.3V, 5V 系対応
  • UL 認証済み:UL1557 File E468261

製品概要

 

背景

近年、IoTの普及で白物家電や産業機器の自動化に伴う消費電力増加が進む中、限られた地球資源と電力活用のためにさらなる消費電力の低減が求められており、電力変換を担うパワー半導体の1つであるIGBTやそれを搭載したモジュールにも低消費電力化の期待が寄せられています。
一方で、一般的にIGBT IPMの開発においては、低消費電力化のために低損失を優先するあまり、ノイズ特性が悪化するケースが多く、ノイズ特性の改善が求められていました。
こうした中、ロームでは、放射ノイズと電力損失を同時に低減させ、両方で業界トップクラスの特性を実現したIGBT IPMを新たに開発し、8機種をラインアップしました。

一般品と新製品の放射ノイズ特性比較 従来品と新製品の電力損失比較

概要

ロームは、エアコン・洗濯機などの白物家電や、産業用ロボット向け小容量モータなどの小型産業機器に搭載される、各種インバータの電力変換に最適で、業界トップクラスのノイズ特性と低損失を両立した600V耐圧IGBT IPM(Intelligent Power Module)「BM6337xシリーズ」計8機種を新たに開発しました。

今回開発した新製品は、内蔵FRD(Fast Recovery Diode)のソフトリカバリ性能と内蔵IGBTの最適化によって、一般品に比べて6dB以上(ピーク比較時)の放射ノイズ低減を達成。従来必要であったノイズフィルタの簡略化が検討可能となりました。また、低損失を実現した最新のIGBT素子を搭載し、ローム従来品に比べて電力損失を6%(fc=15kHz時)低減。業界トップクラスの水準を達成し、各種機器の低消費電力化に寄与します。加えて、温度モニタ機能を大幅に改善し、高精度±2%(2℃相当)を実現したことで、従来高精度の温度モニタに必要だった外付けサーミスタの削減も検討可能となり、部品点数や設計工数の削減に貢献します。さらに今回、基板実装後の製品識別機能を新たに追加したことにより、誤実装の防止にも寄与します。

1個から購入可能

特長

1. 業界トップクラスのノイズ特性と低損失を同時に実現

内蔵FRDのソフトリカバリ性能と内蔵IGBTの最適化によって、一般品に比べて6dB以上(ピーク比較時)の放射ノイズ低減を達成しました。業界トップクラスのノイズ特性で、従来必要であったノイズフィルタの簡略化が検討可能となります。また、ロームの最新IGBT素子を内蔵することで、導通損失、スイッチング損失を低減し、従来品に比べて6%(fc=15kHz時)の電力損失低減を実現。業界トップクラスの特性で各種機器の低消費電力化に寄与します。

2.温度モニタ機能の精度を大幅改善し、外付けサーミスタの削減が検討可能に

新製品は、一般品における温度モニタ機能の±5%(5℃相当)保証(90℃時)を大幅に改善し、サーミスタ同等の±2%(2℃相当)保証(同90℃時)を実現。これにより、従来高精度の温度モニタに必要だった外付けサーミスタの削減が検討可能となり、部品点数や設計工数の削減に貢献します。

一般品と新製品の温度モニタ精度比較

3.基板実装後の製品識別機能により、誤実装の防止が可能に

新たな機能として製品識別機能を追加。通常、製品名はモールド面に記載されており、従来、基板実装後の確認は困難でしたが、インピーダンス測定器による基板実装後の製品識別が可能となり、パッケージが同じ他社製品や電流値の異なる製品の誤実装防止に寄与します。

アプリケーション例

  • ■エアコン、洗濯機、冷蔵庫などの白物家電向けのインバータ
  • ■産業用ロボット搭載の小容量モータなどの小型産業機器向けインバータ
  • ■その他、インバータ制御を行う、コンプレッサやモータ搭載アプリケーションなど
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