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920MHz帯対応 "超"省電力タイプ無線モジュールを商品化
HEMSや工場の管理システム、センサネットワークなどに最適

発表日:2012-08-28

製品写真

<要旨>
半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)は、国際標準規格「IEEE802.15.4g」に準拠した特定小電力無線モジュール「BP3596」を開発しました。「BP3596」が使用する周波数帯920MHz帯は電波到達距離が長く、電波干渉の少ない、2012年7月に開放された新しい周波数帯です。
本モジュールは、ローパワーを強みとするロームグループ ラピスセミコンダクタの無線通信LSI「ML7396B」を使用することで、業界トップクラスの低消費電力(スリープ時 0.9μA)を実現。スマートタップや家電製品などあらゆる機器に搭載でき、低消費での無線ネットワークが構築できます。その優れた低消費性能により、電池駆動の機器にも使用が可能です。また、チップアンテナを内蔵しており、すでに国内電波法認証を取得しているため、お客様のセットに組み込み、すぐに無線設備として使用できます。さらに、ロームグループとして、お客様の無線通信実現まで充実したサポート体制を提供し、設計負荷を低減します。
なお、本製品の生産拠点はROHM Electronics Dalian Co.,Ltd.(中国)で、8月からサンプル出荷(10,000円/個)を開始し、9月から当面月産10万個の体制で量産を開始する予定です。

特定小電力無線


<概要>
近年、あらゆる分野で省エネの意識が高まっており、各国で効率的なエネルギーの利用に向けた取り組みが拡大しています。中でも住宅では、機器同士をネットワークで繋ぎ、電力需給のモニタリングを行うことで、機器を効率的に制御するHEMS(Home Energy Manegement System)に注目が集まりつつあります。エネルギー管理に必要な電力の「見える化」のためには、スマートタップなどが度々使用され、さらなるエネルギーの管理・制御システムへの期待が高まることが予想されます。
こうした中、今年7月に開放された920MHz帯は、既存の無線との電波干渉を起こしにくく、低消費電力でありながら長距離のデータ通信が可能な電波帯です。ZigBeeやBluetoothが使用する2.4GHzに比べて電波の回り込み特性に優れているため、壁や障害物がある場所でも安定な通信を確保することもできます。また、既にアメリカ、中国、韓国、オーストラリアで使用されており、欧州でも開放が検討されるなど、世界で共通して使用される周波数帯となりつつあり、今後もますます市場が拡大されると考えられています。

ロームでは、今後も920MHz帯対応の無線モジュールのラインアップ拡充および量産化はもちろん、無線モジュールのノウハウを活かし、お客様にとってより一層使いやすいモジュールの開発に努めてまいります。


<本製品の特長>

・国内電波法認証の取得済
・国際標準規格「IEEE802.15.4g」に準拠
・業界トップクラスの低消費電力(スリープ時0.9μA)
  送信時(1mW出力、ピーク時) 15mA
  受信時  16mA
  スリープ時 0.9μA
・送信パワー : 1mW、20mW
・パッケージサイズ : 34.7mm×22.0mm×3.5mm (実装面積 763.4mm2
・インタフェース : SPI、DIO
・設定可能周波数 : 920.6MHz~928MHz(同タイプで海外Sub-GHz対応のモジュール(750~1000MHz)を開発中)
・ラピスセミコンダクタの無線LSI 「ML7396B」使用により、充実したサポートを提供

<用語説明>

  1. 国際標準規格「IEEE802.15.4g」
    スマートメーターの通信を目的とした通信方式の一つのこと。ただし、国ごとに使用できる周波数が異なるため、使用の際は各国の電波法に基づく認証を取得する必要がある。
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