3軸デジタル地磁気センサIC「BM1422GMV」の製品情報を公開 | ローム株式会社 - ROHM Semiconductor
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3軸デジタル地磁気センサIC「BM1422GMV」の製品情報
製品概要
BM1422GMVは3方向の磁気を検出するためのMIセンサとその制御ICを小型パッケージに集積した磁気センサです。
MIセンサはHALL(ホール)、MR(磁気抵抗効果)方式に比べ大幅に低消費、低ノイズを実現できるのが特長で、 通常の電子コンパス用だけではなく、更なる高精度が要求されるアプリケーションにも最適です。
主要仕様
- 電源電圧範囲:1.7~2.0V
- 動作消費電流:150μA(Typ.)(@100Hz)
- 測定可能入力磁気範囲:±1200μT
- 磁気感度:0.042μT/LSB(Typ.)
- 測定時間:0.5msec(Typ.)
- 動作温度範囲:-40~+85℃
- インターフェイス:I2C
特長1:超高感度MI(磁気インピーダンス)素子を搭載
MI(Magneto-Impedance)センサとは、特殊なアモルファスワイヤを使用する素子を採用した次世代地磁気センサです。
従来の地磁気センサ(ホール素子使用等)に比べ1万倍以上の高い感度を持ち、IT化を加速する新技術として様々な分野への応用が期待されています。
特長2:新たな価値を生む検出精度誤差±0.3度以下を実現
高感度MI素子と、ノイズに強い高精度なA/Dコンバータを搭載したアナログフロントエンド回路を組み合わせることで、 σノイズの影響を大幅に低減することができました。
これにより、業界最高の方位検出精度誤差±0.3度以下を達成し、IoTやセンサネットワークのイノベーションを加速することで、 インドアナビをはじめとした新しいセンサアプリケーション実現に貢献します。
特長3:モバイル機器に最適な超低消費電力
一般的な地磁気センサは、精度向上のためにセンシング(演算)回数を増やし平均値を出す必要がありますが、 高感度MIセンサは、センシング回数を減らしても高い精度を実現できることから、演算処理に必要な電力を大幅に低減することが可能です。
0.15mA(100Hz時)の超消費電流を実現し、スマートフォンやウェアラブル機器の長時間使用に貢献します。
アプリケーション
・スマートフォン、タブレットPC、ウェアラブル機器などの
モバイル機器
(用途)
・インドアナビ用位置検出
・AR(Augmented reality: 拡張現実)コンテンツ
・超低消費電流の方位検出(電子コンパス用途) など
関連情報
■ニュース
インドアナビで最高性能を実現する新型地磁気センサ(MIセンサ)を開発
■新商品速報
3軸デジタル地磁気センサIC「BM1422GMV」 (397KB)
3軸デジタル地磁気センサIC以外にも独自の技術を活かしてお客様のニーズに沿った製品開発を進めるとともに、 さらなる製品シリーズの拡充に努めてまいります。