電源回路の面積を約1/6に削減!
高効率汎用降圧DC/DCコンバータモジュール「BP5275」シリーズ開発!

発表日:2010-04-21


半導体メーカのローム株式会社(本社:京都市)は、幅広い電子機器のマイコン電源に最適な汎用電源として、入出力コンデンサを含む全ての外付け部品の内蔵と高放熱構造の開発によりシステムの実装面積を大幅に削減できる降圧DC/DCコンバータモジュール「BP5275シリーズ」を開発しました。
この新製品は、2010年4月からサンプル出荷(サンプル価格1000円/個)を開始し、2010年7月から量産を当面月産10万個の規模で開始する予定です。生産はROHM Electronics Dalian Co., Ltd.(中国・大連)で行う予定です。

現在、様々な電子機器において、内部回路の安定化電源供給のため、複数のLDOやスイッチングレギュレータなどが使用されています。しかしながら、それぞれのレギュレータは自身の損失のため熱が発生しています。こうした発熱への対策としてヒートシンクを設けたり、素子を実装した基板を放熱に使用するケースが多く、セットに対する小型化の要求が強まる中、発熱に応じた大きな基板面積が必要となることが小型化の大きな障害になっていました。また、こうした電源回路部分を少しでも省スペース化するためにセットメーカーは位相補償、FETの耐圧などを考慮した外付け部品の選定や各部品の放熱設計など数多くの回路設計の工程を経なければならず、人的・時間的制約が大きい中で小型化とコストダウンに対する障害になっていました。
今回ロームが開発したBP5275シリーズは、ロームが自社開発した1.5MHzの高周波動作により高効率化を実現したスイッチングレギュレータICを使用したことに加えて、素子からアルミ放熱板へ直接放熱できる基板構造を採用した高放熱構造パッケージを新規開発、従来と比較して実装面積を約6分の1に縮小できる小型・高効率のモジュールです。また、ヒートシンク(放熱板)を装着して放熱性をさらに高めることも可能で、最大800mAまでの高出力が可能です。また、回路構成は同期整流方式を採用しており、変換効率は最大93%(6V→5V変換時)と高効率です。
さらに、三端子形状となっており、既存のLDOレギュレータとピンコンパチブルのため、システムの大幅な設計変更なしに、電源回路の大幅な高効率化を簡単に実現できます。

シリーズラインアップとして、内部回路の仕様に応じて出力電圧5.0V、3.3V、2.5V、1.8Vタイプの4種類を用意しており、お客さまのニーズに応じた製品をお選びいただけます。また、入力電圧の高耐圧シリーズも順次開発していく予定です。

ロームは、自社開発のIC、ディスクリート部品を組み込んだ高効率パワーモジュールの開発に今後も注力し、製品シリーズの拡充に努めてまいります。

非絶縁型小型3端子DC/DCコンバータ「BP5275シリーズ」の特長

  • 入出力コンデンサを含む全ての部品を1パッケージ化し、外付け部品不要
  • 同期整流方式で最大93%の高効率
  • 独自構造で高い放熱効果を実現
  • 3端子タイプでLDOからの置き換えが簡単
  • 出力電圧5.0V、3.3V、2.5V、1.8Vタイプをラインアップ

実装面積の比較

従来品とBP5275シリーズ 実装面積の比較

絶対最大定格

項目 記号 定格 単位 備考
入力電圧 Vin 15 V DC
動作温度範囲 Topr -20~80  
保存温度範囲 Tstg -40~85  
許容最大表面温度 Tcmax 105 周囲温度+モジュールの自己発熱≦Tcmax
出力最大電流 lomax 500 mA
※1:ヒートシンク搭載時は800mA出力可能

パッケージサイズ

13.6mm×6.0mm×20.0mm

用語説明

  • LDOレギュレータ
    Low Drop Out レギュレータのこと。入出力の電圧差の小さいレギュレータ。

 

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