業界最小サイズのパッケージ(MSOP8)で実現!
超高信頼性!車載用SPIバスEEPROM「BR35H□□□シリーズ」を開発!

発表日:2010-04-15


半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)はこのほど、ABS、オートマチックトランスミッション、 エアバッグなどに使われる車載用各種ECUに最適な、高信頼性125℃動作温度保証で、超小型パッケージを実現した、 SPIバスEEPROM「BR35H□□□シリーズ」を開発しました。
今回開発した新製品は、既にサンプル出荷を開始しており、2010年6月から月産100万個の体制で量産を開始する予定です。 (サンプル価格:16Kbit品:500円、128Kbit品:600円)。 生産拠点は前工程がローム・アポロデバイス株式会社(福岡県)、 後工程がROHM Integrated Systems (Thailand) Co., Ltd.(タイ)、ROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)となっております。

近年、自動車の電子化が加速する中で、車の各部でECUを初めとする様々な電子回路が使われています。また、カーエレクトロニクス技術の進展に伴なって、より高度な電子制御とそれに伴なう情報量の増加により、電子回路の規模は飛躍的に大きくなってきています。こうした流れの中で、EEPROMについても故障診断用や各種ステータス情報の記録用などに使われる数が増加する傾向にあり、また、より大容量、高速動作も求められています。その一方で、電子回路の小型化のニーズは年々高まる傾向にあり、EEPROMについても小型化の要求が高まっています。
今回ロームが開発したSPIバスEEPROM「BR35H□□□シリーズ」は、こうした省スペース化の要求に応え、微細加工技術により従来標準パッケージ品(SOP8)と比較してチップ面積を60%縮小したMSOP8パッケージ化を実現しました。また、大容量化のニーズにも対応して、大容量128Kbit品までラインアップを拡充、伝送方式についても高速伝送が可能なSPIバス方式を採用しました。
ロームでは、車載用EEPROM市場では競合他社と比較して圧倒的な高信頼性で市場から高い評価を得ています。
具体的には、
①ローム独自のダブルセル構造により、デバイスの偶発的な劣化に伴って発生する偶発不良を撲滅、
②ダブルリセット回路内蔵により、バッテリからの電源供給が不安定になった場合でも誤書き込みを防止、
③HBM法6kVの高静電耐圧による圧倒的な耐破壊性を実現、
といった多くの特長を有しています。
今回開発した新製品は、こうしたロームの数々の特長を維持したまま大幅な小型化を実現したもので、エレクトロニクス化が急速に進む自動車市場において、様々なエレクトロニクスモジュールの小型化、省スペース化に貢献できます。

ロームのEEPROMシリーズは豊富な容量、インターフェース、パッケージを取り揃え、高いシェアを誇っております。また、車載向け以外でも、ローム独自のダブルセル構造を採用しており、大切なデータを守っています。
今後もお客さまのニーズにお応えするため、更なる信頼性確保への取組みやラインアップの拡充に努めてまいります。

 

SPIバスEEPROM「BR35H□□□シリーズ」 の特長

  • MSOP8パッケージ(4.0mm×2.9mm)をラインアップ(16Kbit、32Kbit)
  • 大容量128Kbitまでラインアップ
  • 125℃動作温度保証
  • ライトプロテクト、ホールド機能(端子)を削除し、設計・評価期間を短縮
  • ダブルセル構造を採用し、偶発故障を撲滅
  • データの誤書込みをダブルで防止するダブルリセット機能内蔵

 

パッケージ比較

SOP8とMSOP8を比較。面積60%縮小を実現
 

電気的特性

形名 データ
書き換え
回数
データ
保持年数
動作時
消費電流
(ライト)
動作時
消費電流
(リード)
スタンバイ
電流
SCK
周波数
データ出力
遅延時間
データ
書込み
時間
BR35H□□□シリーズ 100万回
(85℃時)
30万回
(125℃時)
40年
(25℃時)
20年
(125℃時)
2mA
2.5mA(※1)
1.5mA 10μA 5MHz 70ns 5ms
※1:BR35H128
 

動作範囲

電源電圧:2.5V~5.5V、動作温度:-40℃~+125℃
 

パッケージと形名

形名 容量 ビット構成 パッケージ
(サイズ:L×W×H(mm))
SOP8
(6.2×5.0×1.5)
SOP-J8
(6.0×4.9×1.375)
TSSOP-B8
(6.4×3.0×1.0)
MSOP8
(4.0×2.9×0.9max.)
BR35H□□□シリーズ 16Kbit 2K×8 BR35H160F-WC BR35H160FJ-WC BR35H160FVT-WC BR35H160FVM-WC
32Kbit 4K×8 BR35H320F-WC BR35H320FJ-WC BR35H320FVT-WC BR35H320FVM-WC
128Kbit 16K×8 BR35H128F-WC BR35H128FJ-WC - -


用語説明

  • EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)
    記憶データの書き換えが可能で、電源を切っても記憶したデータが消えてしまわないメモリ。
  • ECU (Electronics Control Unit)
    電子制御ユニット。エンジンなど駆動系、ブレーキ/エアバッグなどの安全装置をはじめ、様々な箇所にECUが搭載されています。
  • ダブルセル
    ひとつのデータに対して2個のメモリセルをOR接続することで 片方のセルで不良が出ても、もう1つのセルで 正常に動作するためデータの書き換えが行えます。これにより偶発不良を飛躍的に減少できます。ローム のEEPROMはすべてこのダブルセル構造を採用しています。
  • ダブルリセット機能
    ICやLSIは電源のオン/オフ時に内部回路が非常に不安定になります。ロームのEEPROMは停電や電源のオン/オフ時の低電圧状態を2つの回路 (パワーオンリセット回路と低電圧誤動作防止回路)で検出。低電圧時に内部回路を強制リセットすることで誤書き込みを防止します。
  • SPI BUS
    米モトローラ社が開発したシリアルインターフェースでデータ線、シリアルクロック、チップセレクトからなります。 基本的に4線のインターフェースで信号線を大幅に削減することを目的としており、主にフラッシュメモリ などの接続によく使われています。 現在ECU搭載のマイコンはこのSPI BUS対応のものが増えきてています。
  • HBM法
    Human Body Model(人体モデル)による静電気耐性試験のモデルの一つ。 帯電した人体が電子部品に接触することで発生する静電破壊を想定しています。
     
この製品についてのお問い合わせ