業界初 車載用リアランプLEDドライバLSIの大幅な高出力、高精度を実現!

発表日:2011-04-07


半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)はこのほど、市場の拡大が進む車載LEDリアランプ向けに専用ドライバLSI「BD8372HFP-M」を開発しました。今回開発した「BD8372HFP-M」は、車載用リアランプに必要とされる120mAを大きく超える200mAの出力を確保すると共に、LED輝度を左右する出力電流の精度を±3%と、従来のLSIを使用する場合に比較して半分以下、またディスクリート部品構成の場合と比較してばらつきを4分の1以下に抑えて大幅な高精度化を実現しました。この新製品は、本年3月からサンプル出荷(サンプル価格:300円/個)を開始し、2011年6月から当面月産5万個の規模で量産を予定しています。生産拠点は前工程をローム・ワコー株式会社(岡山県)、後工程をROHM Integrated Systems (Thailand) Co., Ltd.(タイ)で行う予定です。

昨今、車載用のリアランプは、LED化が急速に進んでおり、低消費電力・長寿命といった特長を背景に今後も益々リアランプのLED化が進むと考えられます。また、現在のLEDリアランプは、LEDデバイスを10個~20個使用して構成していますが、LEDの高輝度化と普及車への浸透に向けて、LEDデバイス数やその他の部品点数の削減のニーズが高まっています。こうした市場の流れの中で、LEDドライバLSIについても、高精度化と、高出力化のニーズが高まっており、車載リアランプの高性能LEDドライバの開発が待たれていました。今回ロームが開発したリアランプ専用LEDドライバLSIは、出力電流200mAと従来のLEDドライバに比較して3倍から5倍程度の出力電流を確保することでLEDの高輝度化を可能にしました。また、出力電流精度を大幅に改善したことでLEDのばらつきに対する許容範囲が広がり、リアランプ組立工程での歩留まり改善に大きく貢献します。さらに駆動方式をソースドライバ方式としたことで、ドライバIC基板とLED基板との結線が、従来のシンクドライバ方式の2箇所に比べ1箇所に削減でき、車載用途で求められるオープン/ショート検出が容易に実現できます。さらにテールランプ点灯時とストップランプ点灯時の輝度(電流量)を自由に設定できる独立電流設定など、車載用リアランプを設計する上で大幅な利便性を実現しました。さらにP-BUS機能やLEDオープンショート保護機能によりフェイルセイフ機能も充実しました。

ロームでは、携帯電話用、薄型パネル用などの各種のLEDドライバを幅広く製品化しており、低消費電流、高信頼性、高精度といった特長によりLEDドライバLSI市場においてお客様から高い評価をいただいています。今回の新製品の開発はこうしたLEDドライバ回路技術の幅広いノウハウと、自動車市場向けに専用ラインを設置して、高い信頼性を実現する高品質、高信頼性の総合力で実現したものです。ロームでは、今後市場が大きく拡大すると期待される自動車電装品市場向けにさらにLEDドライバLSIの製品ラインアップの強化を図っていく考えです。

 

■車載用リアランプ専用LEDドライバLSI「BD8372HFP-M」の主な特長

  1. 高精度出力電流±3%
  2. Hi/Lo独立電流設定可能
  3. LEDオープン、ショート保護内蔵
  4. P-BUS機能内蔵

 

LED電流精度比較(LED3個接続の場合)

  LED電流精度比較(LED3個接続の場合)

 

 

用語説明

  1. ソースドライバ方式
    LEDを駆動する電流をLSIからソースとして供給する。LSIとLEDのアノード側が接続され、LEDのカソード側はGndに接続されるため、 制御基板とLED基板との配線は1本のみでよい。
  2. P-BUS機能
    Protoct Busの略。P-BUSを使用するとドライバを複数使用してLEDを駆動するとき、LED1灯がオープンになると、 全LEDを一括して消灯するシステム設計が可能になる。
  3. LEDオープンショート保護機能
    ドライバに接続されるLEDがオープン(断線)、ショート(地絡)すると、すぐに察知して異常フラグを出力する。

 

 

この製品についてのお問い合わせ