LCDテレビ向けLEDドライバLSI「BD92□□シリーズ」のラインアップ充実!

発表日:2010-09-23

半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)はこのほど、液晶テレビ向けに市場の拡大が進むLEDバックライトドライバLSI「BD92□□シリーズ」を開発しました。今回開発した「BD92□□シリーズ」は、ローム独自の電源回路技術により、高効率、高精度、低騒音を同時に実現したことに加えて、急速な市場の拡大に対応して広がる要求仕様の多様化や画面サイズ、点灯方式の変更にも柔軟に対応できるよう、市場の主要ニーズをほぼ全て網羅した14製品のラインアップを完成、多様化するお客様のニーズに柔軟に対応できるサポート体制を整えました。この新製品は、既にサンプル出荷(サンプル価格:500円)を開始し、2010年11月から当面月産500万個の規模で量産を予定しています。生産拠点は前工程を ローム浜松株式会社(静岡県)、後工程をROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)、ROHM Integrated Systems (Thailand) Co., Ltd.(タイ)で行う予定です。

昨今、LCDパネルのバックライトの光源は、従来主流であったCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極光ランプ)の光源から、低消費電力や長寿命、また有害物質を含んでいないといった特長を有することから、急速にLEDへと代わってきています。LED光源をLCDパネルのバックライトとして使うためにはバックライトドライバLSIが必要ですが、急速な市場の拡大とアプリケーションの変化により、多様な用途に対して製品の品揃えはまだまだ不十分といえます。ロームでは、既に携帯電話用や、各種モバイル機器向けなど、中小型のLCDパネル用バックライトドライバや、様々な電子機器で使われるイルミネーション向けLEDドライバでは、幅広い製品ラインアップを有しており、高効率、低消費電力などのニーズに対して幅広いソリューションを提供しながら蓄積してきた回路技術、システムノウハウを駆使してLCDテレビ用バックライトLEDのドライバICのラインアップを強化してきました。

TV向けLEDバックライトの方式には、現在LCDパネル下の基板にLEDを敷き詰めた直下方式、パネルエッジ(額縁部)にLEDを配置したエッジライト方式の2タイプがあります。今回取り揃えたLEDドライバシリーズは、これら2つの方式に対応したもので、それぞれの方式でシンプルなタイプからローカルデミングに対応した高機能なタイプまでを、LEDチャンネル数、LED段数、定電流回路の有無、調光方式、タイミングコントローラとのインターフェースの違いで業界トップクラスの14機種取り揃えたものです。これによりパネルメーカ各社各様の設計仕様に合ったLEDドライバが選べるとともに、設計途中での急な仕様変更にも柔軟に対応できるラインアップとなっております。

またロームは低消費電力化、薄型パネルの実現で大きなアドバンテージを持ち、LEDバックライトの方式で主流になりつつあるエッジライト方式で、LEDドライバでの損失を抑え低消費電力化を実現する技術の基本特許を日本、中国、米国、欧州にて取得しております。この基本特許は、LEDのばらつきによって生じるLED各チャンネル間のアノード電圧(上側電圧)を自動判別して最も高い電圧に合わせてDC/DCコンバータ出力を決定するもので、従来の抵抗値で設定する方式と比較して、損失を極限にまで抑えることができ、効率や発熱面で業界最高水準の特性を実現しました。加えてPWM調光時に電流波形を滑らかにしコイルによる音鳴りを防止する特許や定電流回路のオフセットをキャンセルすることでLED電流の精度を全調整範囲において±1.5%にまで抑えた特許なども申請中です。これらの技術特許や中小型パネルで培った回路技術、そしてCCFLバックライト制御で培ったシステムノウハウをTV向けLCDバックライト用LEDドライバに盛り込み、低消費電力でより付加価値の高いLEDドライバの開発を行ってまいります。

■LCDパネル用バックライトLEDドライバLSI「BD92□□シリーズ」の主な特長

  1. 特許技術により高効率と低発熱を実現
  2. 0~350mAなど広い電流範囲に対応
  3. 全電流範囲で高精度な電流設定可能
  4. PWM調光時のコイル、トランス低騒音化
  5. 広い調光範囲(0.1%~100%)

■ラインアップ

LED接続チャンネル 1ch 2ch 3ch 4ch 6ch 8ch 16ch 24ch
DC/DCタイプ 1機種   1機種          
DC/DC+多チャンネルドライバタイプ       3機種(~350mA/ch) 4機種(~350mA/ch) 2機種(~350mA/ch)    
多チャンネルドライバタイプ           1機種 1機種(開発中) 1機種(~80mA)

システムブロック図

4ch LEDドライバ+1ch DC/DCコンバータタイプ BD9261EFVシステム構成図

用語説明

  • CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極管ランプ)
    一般的な蛍光灯より径が細い小型の蛍光管で、主に液晶パネルのバックライト用光源として使われる。
    液晶パネルのバックライト用光源としてはCCFLからLEDへと急速に移行が進んでいる。
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