業界最小、リフレクタ付き高輝度3色LED「MSL0402RGBU」を開発
小型化、高静電気耐圧を実現し、ドットマトリクス表示のデザイン性向上に貢献

2016年11月8日

※2016年11月8日現在ローム調べ

<要旨>

package

ローム株式会社(本社:京都市)は、小型化が進むウェアラブル機器やアミューズメント製品のドットマトリクス光源*1などの民生機器に向けて、リフレクタ付きLED「MSL0402RGBU」を開発しました。
MSL0402RGBU」はリフレクタ付き高輝度3色 (赤、緑、青) LEDで、ロームがこれまで培ってきた小型化技術を駆使し、業界最小サイズの1.8mm × 1.6mmを実現した製品です。これにより、高い混色性の実現と、高密度実装による、より高精細なLEDの表現を可能にします。
また従来、ドットマトリクス光源を使用するアプリケーションによっては、静電気対策が必要な場合があり、一般的にツェナーダイオードが使用されていましたが、「MSL0402RGBU」は静電気耐圧の高い素子を使用。これにより、ツェナーダイオード不要となり、ドットマトリクス回路の場合に発生する電流の回り込みによる不要部分の発光を防ぎ、アプリケーションの鮮明な表現を可能にします。

本製品は2016年8月からサンプル出荷 (サンプル価格100円/個:税抜) を開始しており、11月から100万個の体制で量産を順次開始していきます。生産拠点は、ROHM-Wako Electronics (Malaysia) Sdn. Bhd. (マレーシア) となります。
ロームは、今後もLEDにおける高輝度化や小型化、LED製品ラインアップの拡充に取り組み、各アプリケーションの性能向上に貢献してまいります。

<背景>

近年、フルカラーで多彩な表現が可能なLEDは、デザイン性が求められるデジタルサイネージや、アミューズメント機器など、幅広い分野への展開が進んでいます。同時に、各アプリケーションの小型化、高機能化が進むにつれて、LEDには更なる表現力アップや、小型化、長期信頼性の実現といった市場要求が高まってきています。
これまで、ロームは、超小型モールドタイプの「PICOLED® RGB」や高輝度リフレクタ付タイプの「SMLVシリーズ」を開発してきましたが、これら市場要求を受け、業界最小のリフレクタ付き高輝度3色LED「MSL0402RGBU」を開発しました。

横方向への光漏れが少なく、正面光度が大幅にUP。また、小型化により高い混色性を実現

<特長>

1. 業界最小サイズのリフレクタ付き高輝度3色LEDで多彩な表現が可能に

従来品とMSL03パッケージの実装面積比較

これまで、ドットマトリクス光源に使用されるLEDで主流の3.5mm × 2.8mmサイズは、表示が粗くなり、多彩な表示ができないという課題がありました。そこでロームはこれまで培ってきた小型化技術のノウハウを活かし、当社従来品と比較して面積比約70%減という大幅な小型化を実現。これにより高精細でありながら、高輝度のドットマトリクス光源の形成も可能となり、アミューズメント機器などにおける表現力向上に貢献します。

2. 業界最高クラスの耐硫化性能を実現し、信頼性の向上に貢献

耐硫化性能比較図

一般的にLEDに使用される、銀メッキフレームとシリコン樹脂の組み合わせでは、タバコや排気ガスなどの硫黄成分により、銀が硫化し1年で約30%程度輝度が低下してしまう場合があるため、悪環境下でのアプリケーションの長期信頼性に課題がありました。しかし、「MSL0402RGBU」は、基板部分に金メッキを使用することにより、シリコン樹脂においても硫化しないパッケージを開発しました。これにより、アプリケーションの長期信頼性を実現します。

3. 静電気耐圧確保により、ツェナーダイオードが不要

静電気耐圧確保により、ツェナーダイオードが不要

従来、LEDの静電気対策をするためにはツェナーダイオードが使用されていましたが、ドットマトリクス回路では他のLEDへの電流回り込みが生じることにより、不要な部分が発光してしまう場合がありました。しかし、「MSL0402RGBU」は、静電気耐圧の高い素子を使用することによりツェナーダイオードが不要となり、ドットマトリクス回路での鮮明な表現を可能にしました。

<仕様>

形名 IF(mA) VF(V) 光度(mcd) λD(nm)
MSL0402RGBU
(6pin)
R 20 2.1 400 624
G 3.5 550 527
B 3.3 180 470

<アプリケーション例>

  • アミューズメント向けのドットマトリクス光源
  • 産機・民生機器向けの表示光源
デモ機

<用語説明>

*1) ドットマトリクス光源
平面にLED(光源)が格子状に並んでいる状態。
各LEDをドット(点)として使用し、文字や画像などの多彩な表示が可能
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