ハイレゾ対応ハイエンドAVアンプに最適
新音質設計技術を導入したサウンド・プロセッサ「BD34704KS2 / BD34705KS2」を開発
~「空間表現」の大幅な向上により臨場感あふれる音質を実現~

2016年10月7日

※2016年10月7日現在ローム調べ

<要旨>

package

ローム株式会社(本社:京都市)は、ホームシアターなどに採用されるハイレゾリューション音源*1)対応のハイエンドAVアンプに向けて、オーディオの音量調整や信号経路の切替えを行うサウンド・プロセッサ「BD34704KS2 / BD34705KS2」を開発しました。

BD34704KS2 / BD34705KS2」は、累計出荷実績(直近5年)1億2000万個以上の高い評価をいただいているロームのサウンド・プロセッサに追加される新シリーズで、より音質にフォーカスするため、新たに音質設計技術を導入して開発を行った製品です。

オーディオ製品で最も重要な特性である低歪率*2)(業界最高クラス0.0004%)と低雑音(S/N比を-128dBから業界最高の-131dBに向上)など従来の特長は継承しつつ、狙い通りの音質を実現するために、自社内に設置した試聴室で実験・試聴を繰り返し行い、ICの音質に影響するノウハウを28個の独自パラメータとして集約し、その設計技術を確立。AVアンプに要求される空間表現を重視した音質設計を行うことで高音質を実現しています。その結果、オーディオメーカーの方々より「小さな音量でも情報量が多く空間表現が良い」とご評価いただいています。

2016年8月よりサンプル出荷(サンプル価格 2,000円/個:税抜)を開始しており、2016年12月から月産30万個の体制で量産を開始する予定です。生産拠点は前工程がローム浜松株式会社(浜松市)、後工程がROHM Electronics Philippines Inc.(フィリピン)となります。

今後は、広く展開する車載オーディオ分野へこの音質設計技術を展開し、高まる高音質への要求に応えていきます。

<背景>

近年、ハイレゾリューション音源の普及が進み、ハイエンドAVアンプには、これまで以上に音源のもつ情報量を正確に表現する力が求められています。

ロームは、これまで市場ニーズをいち早く取り入れることで、サウンド・プロセッサの開発において業界をリードしてきました。いままでは難しかった小さな音量時の情報量劣化に対し、今回新たに音質設計技術を導入したことで、音源のもつ情報量を余すことなく引き出すことに成功。高音質化への市場要求に応えています。

オーディオシステムにおけるサウンド・プロセッサの位置付け 視聴評価結果比較

<特長>

高音質を実現する低ノイズ特性

1. 28個の独自パラメータの最適化で、高音質を実現

● ICの音質に影響する28個の独自パラメータとは

本製品は、ICの音質に影響する回路構成、電気的特性を中心に、計28個に渡る項目で各パラメータの最適化を行っています。
その一例として、

  • ボリューム回路で発生する低域ノイズを最大1/10に削減
  • 信号間の干渉を抑えるレイアウト手法でトランジェント特性を改善

を実施し、音像定位(音源の位置、距離感)の向上、解像度(音の明瞭度合い)の向上など、空間の再現性を大幅に向上させました。

2. オーディオ製品の重要特性で業界最高性能を達成

マイクロステップボリューム機能

長年培ってきたノウハウで、シミュレーションでは再現できない領域にあるアナログ技術を追究し、低歪率(業界最高クラス 0.0004%)と低雑音(業界最高のS/N比 -131dB)を達成しました。

3. 有音時でも自然でなめらかな音量調整を実現

ローム独自のマイクロステップボリュームが、音量調整時に発生する不快なポップノイズ*3)を低減します。音楽再生時、無音時の両方に対応しているため、つねに自然でなめらかな音量調整を実現し、ハイエンドオーディオの品位を損ないません。

<ラインナップ>

品名 パッケージ 電源
電圧
(V)
回路
電流
(mA)
出力
雑音
(µVRMS)
最大
出力
電圧
(VRMS)
歪率
%
入力
セレクタ
ボリューム
ボリューム数 メイン
ボリューム
ゲイン (dB)
サブ
ボリューム
ゲイン (dB)
マイクロ
ステップ
ボリューム
シリアル
I/F
BD34704KS2 SQFP-T80C ±6.5 ~ ±7.5 ±32 1.2 4.2 0.0004 12 (Triple) 8+2
(メイン+サブ)
+32 ~ -95
0.5dB / step
+7.5 ~ 91.5
0.5dB / step
対応 2Wire
BD34705KS2 SQFP-T64 8 (Triple) +6 ~ 56
1dB / step **

** -16dB以下は2dBstep

<用語説明>

*1) ハイレゾリューション音源(ハイレゾ音源)
一般的な音楽用CDで再生される音楽はサンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16bitであるのに対し、ハイレゾ音源は、サンプリング周波数が 96kHz以上、量子化ビット数が24bit以上のデータが一般的。つまり、ハイレゾ音源の情報量は通常の音楽CDよりも格段に多いため高音質を実現することができる。
*2) 歪率(全高調波歪率)
信号(音)の歪みの程度を表す値であり、値が小さいほど歪みが小さいことを表す。
*3) ポップノイズ
一般的に、発生する場合を問わず「プツッ」等のノイズ音全般を指すが、ここでは音量調整時に発生するものを指す。
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