世界初、ロームのワイヤレス給電制御IC「BD57020MWV」搭載
リファレンスデザインが最大15Wのワイヤレス給電WPC Qi(チー)認証を取得
~最先端ワイヤレス給電のリファレンスデザイン完成により、ワイヤレス給電市場拡大へ~

2015年11月4日

※2015年11月4日現在ローム調べ

<要旨>

BD57020MWV

ローム株式会社(本社:京都市)は、ワイヤレス給電制御IC「BD57020MWV」(送電側)を搭載したリファレンスデザインで、ワイヤレス給電の国際規格WPC*1 Qi規格ミディアムパワー*2のQi認証*3を世界で初めて取得しました。
WPC Qi規格ミディアムパワーは、ワイヤレス給電の最先端規格として注目されており、タブレットPCなどのアプリケーションでワイヤレス給電を実現するほか、 スマートフォンでは従来規格(5W以下)と比較して最大で3倍の速度で充電することが可能です。 また、ワイヤレス給電の安全性を確保するための異物発熱対策として、電力給電前に異物を検知する機能が搭載されています。
ロームは、WPC Qi規格ミディアムパワーに準拠するワイヤレス給電制御IC「BD57020MWV」を業界に先駆けて開発しており、 その制御ICを中心にしたリファレンスデザイン*4も開発しています。 今回、リファレンスデザインがQi認証を取得したことで、リファレンスデザインを使用して容易にワイヤレス給電を導入できるようになり、採用アプリケーションが一気に増大すると考えられます。 なお、リファレンスデザインはホームページ下記URLのデータシートの応用回路例にて公開しています。
http://rohmfs.rohm.com/jp/products/databook/datasheet/ic/power/switching_regulator_system/bd57020mwv-j.pdf

今後もロームは、安全で快適な環境を構築するワイヤレス給電の普及に向けて、ワイヤレス給電制御IC「BD57015GWL」(受電側)を搭載したリファレンスデザインでもWPC Qi規格ミディアムパワーのQi認証を取得する予定です。

<背景>

リファレンスデザイン
リファレンスデザイン

ワイヤレス給電技術は、モバイル機器市場において、機器コネクタの安全性・防水性・防塵性の向上を見込めることと、一つの給電装置を様々な端末に使用できることを理由に注目されています。
実際にWPCをはじめとするワイヤレス給電の普及を目指した規格団体が立ち上がり、国際規格が策定されたことで、欧米を中心にスマートフォンなどの端末だけでなく、ホテルや空港ラウンジ、自動車のセンターポケットなどインフラへの導入が進んでいます。
ロームはWPCの正規メンバーとして、普及が進むワイヤレス給電規格WPC Qi規格の仕様策定の段階からワーキンググループに参加し、市場の要望に即した製品開発をいち早く行っています。今回も、業界に先駆けてミディアムパワーのリファレンスデザインを開発し、200機種を超えるQi規格の認証済み製品と相互接続等の認証試験をクリア、Qi認証を取得することに成功しています。

<ワイヤレス給電制御IC「BD57020MWV」について>

  • 機能: WPC Qi規格ミディアムパワーに準拠する送電側コントローラ
  • 量産日程(予定): 2015年12月(サンプル出荷中)
  • 量産体制(予定): 月産10万個
  • サンプル価格: 2,000円/個:税抜
  • 前工程: ローム浜松株式会社(浜松市)
  • 後工程: ROHM Integrated Systems (Thailand) Co., Ltd.(タイ)

 

<用語説明>

*1) WPC(Wireless Power Consortium)
WPCは、電子機器のワイヤレス給電技術に関する国際標準規格「Qi(チー)」の策定と普及を目的として設立された標準化団体。2015年現在、ワイヤレス給電の国際標準化団体としては世界最大規模である。

*2) Qi規格ミディアムパワー(Qi Version 1.2 Extended Power Profile)
WPCが推進するQi規格は、これまでスマートフォンなどの小型モバイル機器向けローパワーの規格(~5W)が主であったが、急速充電のニーズの高まりに伴い、ミディアムパワーの規格(~15W)まで電力範囲を拡大している。

*3) Qi認証
WPC認定テストラボにて規格適合試験と互換性試験に合格した製品が認証を取得することができる。

*4) リファレンスデザイン(参照設計)
試験済みの設計図のこと。

WPC Qi規格ミディアムパワー Qi認証済みリファレンスデザイン

<関連情報>

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