Freescale「i.MX 6SoloLite」プロセッサに最適な高効率パワーマネジメントICを開発
電子書籍やウェアラブル端末、産業機器用ポータブル端末の長時間駆動・小型化に貢献

2015年4月21日

<要旨>

BD71805MWV ローム株式会社(本社:京都市)は、Freescale™ Semiconductor (以下、Freescale社)のアプリケーション・プロセッサシリーズである「i.MX 6SoloLite」に最適な高効率パワーマネジメントIC(以下、PMIC)「BD71805MWV」を開発しました。
「i.MX 6SoloLite」プロセッサは、電子書籍やウェアラブル機器のほか、産業機器向けハンディターミナルやタブレットPCなど、バッテリー駆動で消費電力が重視されるアプリケーションのプラットフォームとして高い実績を誇っています。
本製品は、これまでロームが培ってきたモバイルアプリケーション向け電源技術を用いi.MX 6SoloLite向けに回路構成を最適化し、待機状態/動作状態の消費電力を大幅に削減することで、バッテリー駆動時間の向上に大いに貢献します。
2015年3月よりサンプル出荷(600円/個:税抜)を開始しており、2015年4月から当面月産10万個の体制で量産を開始する予定です。生産拠点は前工程がローム浜松株式会社(浜松市)、後工程がROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)となります。

<背景>

電子書籍やウェアラブル機器のほか、産業機器向けハンディターミナルやタブレットPCなど、モバイル機器の多くは、バッテリー駆動時間の向上が望まれており、部品単体での低消費電力化が大きな課題です。
Freescale社の「i.MX 6SoloLite」プロセッサは、省電力プロセッサとして、これらモバイル機器向けで高い実績を誇っていますが、更なる低消費電力化への要求が高まっていました。

<新製品の詳細>

BD71805MWV」は、ロームが得意とするアナログ設計技術を駆使し、「i.MX 6SoloLite」プロセッサの駆動に最適な電源システムを実現。 アプリケーションにおける低消費電力化のカギとなるスタンバイ時の消費電流を従来比45%削減※に成功するとともに、動作時の電力変換効率も82%以上の高効率を達成しました。またRTC(Real Time Clock)機能も内蔵したことにより、メインプロセッサを駆動させることなく時計・カレンダの管理が可能で、バッテリー駆動の各種アプリケーションの駆動時間の向上に貢献します。
さらに、30Vの入力過電圧保護機能(OVP)付Li-ionバッテリーチャージャーも内蔵し、外付けICの削減を実現しました。 これにより実装面積を従来比20%削減でき、機器の小型化にも寄与します。

※Buck converter部のチャンネルあたりの消費電流

今後は、「i.MX 6SoloLite」製品の上位機種にあたる「i.MX 6Solo」、 「i.MX 6DualLite」などのi.MX 6プロセッサ・シリーズ向けPMICの開発も進め、 民生機器や産業機器など幅広いアプリケーションに最適な製品をラインナップしていきます。

<新製品の特長>

1. i.MX 6SoloLite製品のパワー・レールに最適化
高効率降圧コンバータで更なる低消費電力化に貢献!

i.MX 6SoloLiteプロセッサのパワー・レールに合わせた電源回路を実現したことにより、スリープ時の低消費電力化はもちろん、 スタンバイ時電流も極小の12μAを達成しました。
高効率 降圧コンバータの採用により、重負荷時だけでなく軽負荷時においても安定して82%以上の高効率化を実現しており、 バッテリー駆動のアプリケーションに最適な電源システムを実現します。

スリープ時、スタンドバイ時の低消費電力化を実現

効率vs負荷電流グラフ

2. 30V過電圧保護機能付き2A LBチャージャー内蔵
実装面積の省スペース化を実現!

ポータブル機器の多くは電源としてリチウムイオン・リチウムポリマバッテリを搭載します。 本製品ではバッテリ充電機能を内蔵することで実装面積の省スペース化を実現します。
また、バッテリーからの電源供給以外に、外部給電装置から電源を供給する場合には、意図しない高耐圧のサージが入力される時があります。 その対策として、本製品ではデバイスが破壊しないように30Vまでのサージを保護する過電圧保護回路を内蔵しており、 VSYS端子に接続されるさまざまな機器(IC)を容易に保護でき安全な電源システムを実現します。

実装面積20%削減!

3. その他

  • 2.5MHz 降圧×4チャンネル
  • LDO×5チャンネル
  • 15bit ∆∑-ADC クーロンカウンタ
  • RTC(32kHz OSC)
  • l2C インタフェース(100kHz, 400kHz, 3.4MHz)

4. 評価用ボードも準備

i.MX 6SoloLiteプロセッサと「BD71805MWV」を組み込んだ評価用ボードも準備しております。

評価用ボード

製品情報はこちら - BD71805MWD|i.MX 6Solo Lite/アプリケーション・プロセッサ向けPMIC
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