業界初、携帯電話の着信時に発生するRFノイズカット機能を搭載
オーディオ機器向けサウンド・プロセッサを開発

2013年12月24日

<要旨>
パッケージ ローム株式会社(本社:京都市)は、オーディオ機器の音量/音質調整に使用する製品として、カーオーディオ用サウンド・プロセッサ「BD37033FV / BD37034FV / BD37068FV」、AVレシーバ用サウンド・プロセッサ「BD34701KS2」を開発しました。
「BD37033FV / BD37034FV / BD37068FV / BD34701KS2」は、累積出荷実績:5000万個以上の高い評価を得ている、ロームのサウンド・プロセッサ「BD37xxx シリーズ」「BD34xxx シリーズ」に追加される新製品です。
本製品は、既存シリーズの特長に加えて、長年培ってきたアナログ技術を駆使することで、業界で初めて、オーディオ機器に対する携帯電話の着信ノイズを10分の1以下にカットするRFノイズカット機能を搭載しました。
2013年9月より既にサンプルを出荷(サンプル価格500円)しており、2013年12月から当面月産50万個の体制で量産を開始しています。生産拠点は前工程がローム浜松株式会社(浜松市)、後工程がROHM Electronics Philippines Inc.(フィリピン)となります。

※2013年12月24日現在 ローム調べ

<背景>
オーディオ機器の再生時に音量/音質調整を行うサウンド・プロセッサにはデジタル方式とアナログ方式がありますが、デジタル方式は音量減衰時にビット落ちという本質的な音質劣化の懸念があり、より高音質を必要とする場合にはアナログ方式が最適です。これらの市場に対して、ロームは得意とするアナログ技術を駆使し、高音質なサウンド・プロセッサの開発で業界をリードしています。
近年、ネット配信やSACD(Super Audio CD)などCDの規格を越えるハイレゾリューション音源の普及や、HEVやEVなどの静音化により、オーディオ機器にはさらなる高音質が求められています。さらに、オーディオ機器の近くに置かれることの多い、携帯電話の着信時に発生するRFノイズを無くしたいという要求が高まっていました。

<新製品の詳細>
本製品は、既存シリーズの特長である、音響製品で最も重要な特性の低歪率と低雑音による高音質、音量/音質調整時のポップノイズ対策「アドバンスド・スイッチ」を継承しています。新機能として、業界初となるオーディオ機器に対する携帯電話の着信ノイズをカットするRFノイズカット機能、さらにパワーアンプを外付けした場合に必要なセット電源OFF時の音漏れ防止機能を備えています。
これらは、自社電波暗室でのEMC実験や自社試聴室での試聴を長年繰り返した結果得られたノウハウと、シミュレーションでは再現できない領域にあるアナログ技術を駆使し、高音質と時代のニーズを追及し続けたことで実現しています。
ロームは今後もアナログ技術を駆使した、高音質で時代のニーズに対応するサウンド・プロセッサのラインアップを拡充していきます。

<特長>

1.携帯電話の着信ノイズを10分の1以下にカット
業界初となるRFノイズカット機能を搭載することで、外付け部品や新たな対策を施すことなく、オーディオ機器に対して携帯電話の着信時に発生する不快なノイズをカットします。

2.外付けパワーアンプ使用時の音漏れを防止 (BD37034FV)
音漏れ防止機能の搭載により、外付けのパワーアンプを使用し、セットの電源をOFFにした場合に発生する音漏れを1/30以下に削減し、音漏れを防止します。

携帯電話の着信ノイズを10分の1以下にカット 外付けパワーアンプの音漏れ防止機能

3.低域ノイズ削減により高音質を実現
長年培ってきたアナログ技術を駆使して、シミュレーションでは再現できない、低域ノイズを大幅に低減することに成功しました。

4.音量/音質調整時のポップノイズを低減
ローム独自のアドバンスド・スイッチが、音量/音質調整時に発生するポップノイズを低減します。これにより、自然でなめらかな音量/音質調整を実現しました。

低域ノイズ削減により高音質を実現 音量/音質調整時のポップノイズを低減

<サウンド・プロセッサのラインアップ>
サウンド・プロセッサのラインアップ

○新製品の主要機能

推奨
アプリケーション
製品名 パッケージ 動作電圧
(V)
RF
ノイズ
低減
ポップ音
低減
入力
ソース
(ch)
ボリューム
(ch)
フェダー
(ch)
トーン
コントロール
(バンド)
外部
入力
(ch)
Hi-
Voltage
出力
カーオーディオ BD37033FV SSOP-B28 7.0~9.5 5 2 6 3 - -
BD37034FV SSOP-B28 VCC=7.0~9.5
VCCH=VCCL~13.0
5 2 6 3 -
BD37068FV SSOP-B40 VCC=7.0~9.5
VCCH=VCCL~17.0
6 6 - 6
AVレシーバ BD34701KS2 SQFP-T52 ±6.5~±7.5 12 8 - 8

<用語説明>

  1. ハイレゾリューション音源(ハイレゾ音源)、SACD(Super Audio CD)
    一般的な音楽用CDで再生される音楽はサンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16bitであるのに対し、ハイレゾリューション音源は、サンプリング周波数が 48kHz以上、量子化ビット数が24bit以上のデータが一般的。このため、ハイレゾリューション音源の情報量は通常の音楽CDよりも格段に大きくなる。
    その中でSACDは次世代CD規格の一つであり、サンプリング周波数は2.8224MHz、量子化ビット数は1bitである。
  2. RF(無線周波数帯域の電磁波) ノイズ
    一般的には通信機器から発生する高周波のノイズを指す。ここで言うRFノイズは携帯電話などをオーディオ機器の近くに置き、通信が行われた際に、オーディオ機器からノイズが発生してしまうこと。
    例えば、携帯電話ではTDMAやCDMAなど、様々な通信方式を用いて通信を行うが、その時に発する高周波がオーディオ回路に飛び込み、ノイズとなって他の機器に影響を与えてしまう。
  3. 歪率(全高調波歪率)
    信号(音)の歪みの程度を表す値であり、値が小さいほど歪みが小さいことを表す。
  4. ポップノイズ
    一般的には発生する場合を問わず単純に「パフッ」、「ボフッ」等のノイズ音全般を指すが、ここでは音量/音質調整時(サウンド・プロセッサの回路切り替え時)に発生するものを指す。
新商品速報  : カーAV向けサウンドプロセッサ BD37033FV,BD37034FV,BD37068FV(618KB)
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