スマートフォンから災害時のバックアップ用電源まで幅広く利用可能
小型、軽量、高出力の固体水素源型燃料電池の実用化に向け、 自治体や有力企業で構成する製造・実証アライアンスを構築! 

2013年6月4日
100W緊急用電源イメージ図

ローム株式会社(本社:京都市)と燃料電池開発ベンチャーのアクアフェアリー株式会社(本社:京都市)は京都大学より技術的な支援を受けながら、固体水素源を用いた小型、軽量、高出力の水素燃料電池の開発を進め、先ごろ本燃料電池の事業化に向け、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から実証試験を行うための助成を受けることとなりました。
今後、市場への早期導入を目指し、固体水素源燃料ユニットおよび対応する燃料電池の仕様策定を加速するとともに、それぞれの製造サイド及び実地検証サイドの連携メンバーと共に事業化に向けた実証試験を実施してまいります。

ローム、アクアフェアリーと京都大学は、昨秋9月18日に、従来の携帯用電源と比較して圧倒的な軽量化、高効率化、長寿命化、長期間発電を可能とし、さらに環境負荷の少ない水素燃料電池システムを開発したことを発表いたしました。
これらの開発品につきましては、潜在ニーズを調査すべく、CEATEC JAPANやElectronica等の展示会で紹介するとともに官民への営業活動を行ってまいりました。その結果、世界25か国、100以上のお客様から反響をいただくに至り、中でも数100Wクラスの軽量・高容量で使いやすい電源に対するご希望が多く、特に日本では緊急電源の実現が喫緊の課題であることを確認いたしました。

このような背景から、ロームとアクアフェアリーはNEDOの平成25年度の課題設定型産業技術開発費助成金に上記実証試験計画の申請を行い、去る5月8日に採択されました。今後2年間にわたって実証試験を進めてまいります。
本事業の実証実験では京都市・秋田県・三重県・島根県・京都府の各自治体にも参加していただき、避難所などの現地にて災害時の緊急電源としての有用性、費用対効果、改善点等を確認の上、2015年を目標に商用化を進め、防災・減災に貢献してまいります。

また、固体水素源型燃料電池の早期の事業化に向けては、部材供給や製造技術開発等、各分野の有力メンバーに賛同いただき、開発アライアンスに参加していただくこととなりました。現時点では、燃料ユニットに関しましては東洋製罐株式会社様、東洋エアゾール工業株式会社様、試作技術に関しましては京都試作ネットの各社様、デザイン・ブランディングについては著名な工業デザイナーの秋田道夫氏に、プロジェクトチームに参加していただき、開発を進めているところです。

今後は、今秋を目標にプロトタイプ機を試作し、非常用電源としての基本的な機能を評価の上、来年防災の日にフィールドテスト用の燃料電池を用いて、各自治体で、災害時の緊急電源としての実証試験を行う予定です。

主な仕様
基本発電システム全体

定格出力電圧 24±10% VDC
定格出力電流 (連続) 8A
(ピーク) 16A(1秒)
定格出力電力 (連続) 200W
(ピーク) 400W(1秒)
燃料電池定格出力 100W
定格出力容量 1チャージ 200Whr
連続作動時間 120分(100W出力の場合)
本体 サイズ 34 x 24 x 24(cm3)
総容量 19.584L
重量 6~7kg
動作温度 0~40℃
保存温度 -10~40℃

100W緊急用電源イメージ図
100W緊急用電源イメージ図

その他の機能

  1. 5V USB出力機能
  2. 並列運転機能(複数台を連結して大出力化する機能)
  3. AC100W出力可

※特記事項: 内蔵二次電池搭載

 


NEDO実証試験体制 概要

NEDO実証試験体制 概要

開発連携体制 概要

開発連携体制 概要
固体水素源燃料電池特設ページ