ロームイルミネーションのあゆみ

イルミネーションの始まりは1995年。
ただ、その発端は1980年代にまでさかのぼります。

ロームは1961年から現在と同じ場所に本社を構えていますが、
工場が増えることで町の景観が損なわれることがないよう、
1980年代より敷地周辺の緑化整備を開始したのです。
コンセプトは「森の中の工場」。 「地域社会との信頼関係を大切にしたい」という思いのもと、
道路に面した敷地を歩道として整備し、
メタセコイアなどの高木を街路樹として植樹。
工場の周囲は木々に囲まれ、周辺の公道は地域の皆様に
楽しんでいただける並木道となりました。

しかし、街路樹は冬になれば落葉してしまいます。
そこで考えた末に出されたアイデアが、イルミネーションでした。
冬空をあたたかく彩るイルミネーション わずか15本の木々に数万球の電球を灯す形で
スタートした「ロームイルミネーション」
冬空を彩るあたたかな光は、地域の皆様のご理解を得て、
徐々に規模を拡大。10年後には50万球を超える規模となり、
京都の冬の風物詩として、多くの皆様に愛されてきました。

その後、約86万球の電飾が彩る京都市最大級の
イルミネーションへと進化するとともに、
休日には、コンサートや体験型イベントも実施。
観光バスのルートにも選ばれるなど、地元のみならず
関西一円から来場いただけるイベントへと成長してきました。


ただ、残念ながら、2020年からは新型コロナウイルスの
感染予防と感染拡大防止を最優先と、開催を自粛。


そして、このたび、、、、
いまだ終息の兆しが見えない新型コロナウイルスの感染状況に加え、
喫緊の社会課題となっているエネルギー・環境問題などを総合的に判断し、
「ロームイルミネーション」を終了する運びとなりました。
地域の皆様、そして当イベントを楽しみにしていただいておりました皆様、
長年に渡るご愛顧、誠にありがとうございました。

サステナブルな社会の実現に向けて

ロームは「環境ビジョン2050」に基づいて、
「気候変動」、「資源循環」、「自然共生」の3つのテーマを柱に、
カーボンゼロやゼロエミッションを目指すとともに、
生物多様性の保護に向けて自然サイクルと調和した
事業活動を推進しております。

「森の中の工場」は、「自然共生」を目指した取り組みの一つで、
周辺の緑地は動植物が生息できる都市の中の樹林地にもなっています。

ロームはこれからも持続可能な社会の実現に向けて、
サステナビリティ経営を推進し、
地域社会との健全な連携を図りながら、
より自然な四季の移ろいをお楽しみいただけるような
環境づくりに努めてまいります。



「森の中の工場」を目指した取り組みについて