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業界最小パッケージで、高画質を実現!
ロームがポータブルAV機器用アップスケーラIC「BU1521GVW」を開発!

発表日:2009.03.02
BU1521GVW

半導体メーカーのローム株式会社(本社:京都市)はこのほど、ポータブルAV機器向けに、画像信号をSDTV(4:3)入力フォーマットからHDTV(16:9<最大1080のプログレッシブ>) フォーマットにアップスケールするスケーラIC『BU1521GVW』を開発しました。この新製品は、2009年2月からサンプル出荷(サンプル価格:1000円/個)を開始し、2009年4月から当面月産100千個の規模で量産を開始いたします。生産拠点は、前工程をローム株式会社本社(京都)、後工程をROHM ELECTRONICS PHILIPPINES, INC.(フィリピン)で行います。

昨今のデジタル化の流れに合わせて、TV画面サイズは従来のSD(NTSC/PAL)サイズからHD(1080プログレッシブ)サイズのものに移行していますが、ポータブル機器については、今だにSD対応の機器が多い状態にあります。これらの従来セットの設計を大きく変更することなく、HDサイズに変更する為にはスケーラICを使ってリサイズする必要がありますが、現在主流となっているスケーラICは、高画質を実現するためにフレームメモリを内蔵するなど、回路規模が大きくパッケージサイズが大きい100ピンクラス以上の、据え置き型DVDプレーヤ向けのものが主流で、小型化重視のモバイル機器においては実装しにくい、セットのシステム設計に手間がかかるなどの問題点がありました。従来も小型パッケージのアップスケーラICはありましたが、小型化の為にフレームメモリを省略して簡易的な重ね合わせ型IP変換処理を行った場合には、画像の輪郭がギザギザになってしまう「ジャギー現象」が発生したり、フレームメモリを使用した場合でも、動きの激しい動画表示の際に櫛状に線が入ってしまう「櫛型ノイズ」が発生するなど画質の劣化が見られました。ロームはこうした問題点を解決するために、フレームメモリなしで高画質を実現できる独自の演算アルゴリズムを新たに開発し、小型化と高画質を同時に実現することに成功しました。今回の新製品は、既存のシステムのHDMI出力部分前段に挿入するだけでHDサイズでの映像出力が可能になるため、お客様側でのHDサイズ対応を容易に行なうことが可能となっています。

パッケージサイズは、業界最小クラスのSBGA063W060(6mm×6mm×0.9mm、0.65mmボールピッチBGA)を採用し、大型パッケージのものと比べて実装面積を約81%削減、ピン数も約30%程度減らし、セットシステムのコンパクト化にも貢献します。
また、最大1080pまで対応したアップスケール機能、IP変換機能も備えており、モバイル機器向けとして必要かつ充分な特長を備えています。さらに、お客様のニーズによって、画像を柔らかく見せるフィルタ機能も使えるため、用途に応じてフレキシブルな使い方が可能です。

ロームは、今後ともお客様のニーズに沿った製品開発をすすめると共に、さらなる製品シリーズの拡充に努めてまいります。

■「BU1521GVW」の主な特長

  1. フレームメモリ不要で高画質アップスケール機能
  2. NTSC方式 / PAL方式対応入力フォーマット(ITUR-BT 656, YCbCr=4:2:2 8bit)
  3. 最大1080pまで対応した出力フォーマット(SMPTE274, YCbCr=4:2:2 16bit)
  4. IP変換機能内蔵 : インターレスからプログレッシブへ変換
  5. アップスケール機能
       ・水平方向 720スルーまたは1920ピクセルへ拡大
       ・垂直方向 480、576、540または1080ピクセルへ拡大
  6. フィルタ機能内蔵:入力データに対する5×5フィルタ処理機能。
       (フィルタ係数はレジスタにて設定可能)
  7. レジスタアクセス:SPIインタフェース
       (3線式シリアルインタフェース)によるレジスタリードライト
  8. PLL内蔵 : 入力周波数 27MHz
  9. 出力周波数 : 27MHz、74MHz、74.175824MHz、148.5MHz、148.351648MHz
  10. パッケージ : モバイル機器に最適なSBGA063W060パッケージ採用
       6mm×6mm×0.9mm, BGA 0.65mmボールピッチ

ポータブル映像機器向けアップスケーラICの新商品速報(PDF:207KB)

■用語説明

  • SD(Standard Definition video)、HD(High Definition video)
    テレビ画面などの映像信号の解像度を示す表現の一つで、標準画質映像(Standard Definition video)の略称として使われる。 SDに相対する用語はHDであり、こちらは高精細度画質映像(High Definition video)の略称となる。
  • NTSC/PAL方式
    SD TVフォーマットの規格。NTSCは主に日本、アメリカ、また、PALはヨーロッパ、中国で多く採用されている。
  • IP変換機能
    NTSC/PAL インターレス画像を480p/576pのプログレッシブ画像へ変換する機能。

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