ロームが世界最小サイズ!世界最少消費電流!
サーモスタット出力温度センサIC「BDJ□□□1HFVシリーズ」を開発
発表日:2008.09.02
ローム株式会社はこのほど、携帯電話、ゲーム機、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤ、ノートPCなどの携帯機器における過熱検知、温度モニタに最適な超小型・低消費電流のサーモスタット出力温度センサIC「BDJ□□□1HFVシリーズ」を開発しました。この新製品は今年9月よりサンプル出荷(サンプル価格:100円)を開始し、12月より月産100万個規模で量産を開始します。生産は、前工程をローム浜松(静岡県)、後工程をROHM INTEGRATED SYSTEMS ( THAILAND ) CO., LTD. (タイ)で行う予定です。本製品の詳細およびお問い合わせはロームのウェブサイトをご訪問ください。
今回開発した新製品は、温度検出素子、定電流回路、高精度リファレンス電源を1チップに内蔵したサーモスタット出力タイプの温度センサICで、出力形式はオープンドレインのアクティブHighの動作をし、複雑な回路設計なしで+/-2.5℃の精度で温度検出が行えます。
昨今の携帯電話、デジタルカメラ、携帯音楽プレーヤ、ゲーム機を代表とする電子機器では小型化と高機能化が進み、機器内での熱対策の重要性が高まっています。一方で、これらの電子機器は、小型で電池駆動の機器が中心のため、温度検出デバイスに対しても、より小型で、低電圧動作、低消費電流の要求も強くなってきました。
今回開発したシリーズは、こうしたニーズに応えて、携帯機器に特化した設計と超小型パッケージHVSOF5の採用により、従来製品パッケージサイズ( SSOP5 : 2.9mm×2.8mm×1.25mm )に比べて、実装面積で約70%減と大幅な小型化を実現しました。また、7.5μAと従来比約50%減の低消費電流化も併せて実現しました。機能面ではパワーダウン機能、サーモスタット出力に加えて、アナログの温度出力端子も備えており、過熱検知や温度モニターなど幅広い用途に使用できます。
■「BDJ□□□1HFVシリーズ」の主な特長
- 超小型パッケージ HVSOF5 ( 1.6mm ×1.6mm ×0.6mm)
従来製品の「BDE□□□0Gシリーズ」「BDF□□□0Gシリーズ」(SSOP5:2.9mm×2.8mm×1.25mm)に比べて、実装面積では約70%減
- 低消費電流:標準7.5μA
従来製品の「BDE□□□0Gシリーズ」「BDF□□□0Gシリーズ」 16.0μAに対して約50%減
- パワーダウン機能内蔵
(パワーダウン時消費電流:消費電流0.3μA, パワーダウン端子インターフェイス電圧:1.8V対応)
- 高精度サーモスタット:最大+/-2.5℃、検出温度は5℃ステップで 55〜90℃ラインアップ
- サーモスタット出力形式は、オープンドレイン出力、アクティブHIGH
- 検出温度ヒステリシス:標準10℃
- 高精度アナログ出力:最大+/-2.5℃ (Ta= -30〜100℃、VDD=2.8V (typ.))
- アナログ出力温度感度 標準 -8.2mV/℃
注)品名の□□□には検出温度が入ります。
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■用語説明
- サーモスタット
温度自動調整機能。温度に応じて電気回路を開閉し、熱源を制御して温度を自動調節する装置。
(バイメタル方式、電子式などがある。)
- リファレンス電圧源
コンパレータ(比較器)等で反転する基準となる電圧源。(高い精度が求められる)
- オープンドレイン出力
サーモスタット温度センサICの出力MOSトランジスタの構成をいう。オープンドレイン出力とはNch MOSのドレイン端子が出力端子となっているタイプで、サーモスタット出力温度センサICと次段の回路の電源電圧が異なる場合や、次段回路に電流容量が必要な場合によく使用される。
- アクティブHigh出力
温度を検出してサーモスタット(スイッチ)出力が“L(オープンドレイントランジスタオン)”から“H(オープンドレイントランジスタオフ)”へ切換わるのを「アクテイブHigh」出力という。
- ヒステリシス温度(検出温度と解除温度の差)
例えば、検出温度が80℃のオープンドレイン、アクテイブHighの製品で、検出ヒステリシス温度が10℃の場合では、80℃の検出温度に達すると、サーモスタット出力が“L(オープンドレイントランジスタオン)”から“H(オープンドレイントランジスタオフ)”へ切換わる。
また、温度が、解除温度の70℃まで下がると、サーモスタット出力が“L(オープンドレイントランジスタオン)”となる。